もうひと振りの自信
以前勤めていたレストランでオーナーに賄いを食べてもらった時、塩気が足りないと指摘を受けたことがありました。
その時に言われたのが、
「自信のなさが塩の甘さにつながってるんだよ。」ということ。
確かに、塩が少し足りなくても「優しい味」とか「素材を生かしてる」とポジティブに捉えてもらえる事が多いのですが、塩がきついと途端に台無しになってしまう。
しょっぱいのギリギリの、ジャストな塩加減を攻められるかどうか。
勿論、薄味が好みの方もいるので一概には言えないと思いますが、確かに自信と塩気は結び付いているような気がして、その言葉は妙に府に落ちました。
特に女性は体調や体温の変化があるので、その傾向が強く出るのかもしれません。
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お客様がお帰りになる時に厨房から出てお見送りをするのですが、初めての方に「シェフ、女性だったんですか……!!」とビックリされることが良くあります。
''繊細な男性っぽい料理''という印象だそうで、これももしかしたら塩加減が関係しているのかもしれません。
とはいえ、いつまで経っても自分の料理に自信満々!なんて日は来そうにありませんが………''攻めの姿勢''だけは忘れずに。
※新作の、たらば蟹とみかんのリゾット
日本酒と白ワインのレディクションでうま甘ちょいすっぱみをプラスしたアメリケーヌソースを、牛乳の泡あわで口当たり柔らかに。
ディルとオリーブオイルの青さもよき。
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