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エビデンスってそんなに偉いのか問題

最近よく聞くエビデンス。

日本語で言うと証拠。科学的エビデンス、つまり科学的証拠ってことです。
このエビデンス、食品関係だとよくこんな風に使われますよね。

〇〇という食品には、〇〇という成分が含まれていて、この成分は〇〇のリスクを減少させるというエビデンスがあります。。。とかとかとか。

で、しかも最近はそのエビデンスとなる論文まで参照に書かれていたりします。例えば、◯◯が、◯◯を予防する効果がありそうというエビデンスがあります、と書かれると、おお!エビデンスがあるのか、なら◯◯食べなくちゃ!と考えてしまいがちです。

でもちょっと待ってください。

そのエビデンスとなっている論文で示されている内容は、そのひとつの論文でしか示されていないものってことはないでしょうか。

以前、勝間和代さんが「エビデンスはグラデーション」と言われていましたが、まさに、です。

どういうことかというと、ひとつの論文で示された内容は、他の研究でも同様な結果が示され、他の研究でも示され。。。という風に多くの研究によって再現性が確認されて、やっと、なるほどこれはどうも正しそうだ、となるわけです。

この再現性に問題があるとされて大問題になった研究もありましたね。

なので、新しい知見が研究論文で示されても、すぐにその内容をそのまま信じるのは止めた方が無難です。ふーん、そういう可能性もあるのね、くらいで丁度よいのです。以前の私のnoteでも取り上げたように、卵のコレステロールは、すべてダメとされていたかと思えば、結局肉の脂の方がダメでした、とか食物繊維は、なんの役にも立ってません、とされてたのが、今や腸の健康に欠かせないものだった、なんてことがあるのです。

というわけで、私は、最新の知見を調べて◯◯に良い!という食べ物を食べるより、伝統的に食べられてきたものの中からマイナスの面が明らかになった食材や食べ方のみを気をつける、基本は昔から食べられてきたものを食べる方が総合的に見て健康的だと思っています。

エビデンスではなく、もっと食べることを楽しみませんか。

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