中3の娘が駆け足で帰ってきた理由

娘は中学受験に苦戦した経験があります。
厳しい現実を突きつけられ、家族みんなピリついていたし、受験当日の娘の唇は真っ青。心配で仕方ありませんでした。
そんな私は翌日、帯状疱疹になってしまい、
大変な思いをしました。
高校受験で挽回しよう!
と今の中学に通っていたものの、
お勉強は空回りばかりで、思うような結果を出すことが出来ません。
ずっと、真ん中キープでした。
『今回は頑張った!』という時も、
『今回は社会がダメだった…』そんな時も、
どんな時も、真ん中。 
ある意味、お見事!

娘は小さい頃から感受性が豊かです。
よく言えば、繊細で、周りを気配ることができる素晴らしい才能を持っています。
でもそれが、マイナス面で発揮されてしまうことも多々あります。
思っている事を伝えられず一人で悩んでしまうのです。

私は母として、中学受験の経験は彼女のマインドを逆方向に変えてしまったのかもしれないなと、反省の日々でもありました。自分のせいで娘は自分らしくいられないのではないかと落ち込んでいました。

でも、有難いことに、
娘は3年間、先生に恵まれました。
娘の魅力を知り、力を発揮できる事を要請し、
娘が伸び伸びと応じれるようサポートしてくれる先生ばかりだったのです。
もちろん娘だけ特別ではありません。
成績は相変わらずでしたが、
『大丈夫よ〜』と励まし続けてくれました。

おかげで娘は自分の主張、特技を物怖じせず
発揮する事ができるように成長。

私もいつまでも悩まず、娘に寄り添い
信じていこうと思えるようになりました。

先日、
朝から不安そうに学校に行った娘が、
駆け足で笑顔いっぱいで帰ってきました。

実は、校内推薦の内定者発表の日だったからです。学校から封書をもらい、帰宅してから開けようと思ったけど、たまらず途中で封を開けたようです。
玄関を開けた瞬間、息切れしていて、ニヤケ顔、
平静を装ってるつもりでも全く出来てません。
学校から、志望校に推薦してもらえる。
というだけで、これからも受験勉強しなきゃいけないのは変わりありませんが、『お勉強』が大きな課題の娘にとって、モチベーションが上がることは間違いない。

小さな達成感かもしれませんが、
娘は成功体験を掴むことができました。

先輩や同級生の陰湿ないじめや、成績不振で
自信を失いかけたとしても、
彼女はその時を一生懸命泣いて笑って過ごしてきました。
内申点のために行動したこともありません。
挨拶や身だしなみをはじめ、出来ること、当たり前のことをしてきただけです。
だけど、周りの環境が味方してくれました。
私は、偏屈になって周りに感謝できない時間を過ごしてきましたが、娘の姿から学びました。

悩みや苦悩はこんな喜びを与えるのかと、
喜ぶ娘の姿を見て感動しました。

受験生の皆さん、親御さん、
不安な時もあるかと思いますが、
一緒に頑張りましょうね!


『必ず意味がある』
何があっても、そう気付ける時が必ず来ます。

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