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トルソー 第六号 特集・岡本かの子

2021年1月号として、同人誌「トルソー」が完成しました。

以下、ちょっとだけ内容紹介。


特集・岡本かの子

「老技抄」「渾沌未分」「東海道五十三次」「みちのく」「上田秋成の晩年」「巴里祭」「愛のなやみ」などの作品に言及されました。夫・一平、息子・太郎との連関も含まれます。

いま、新刊書店で岡本かの子の名前を探してもなかなか見つからないのですが、ぜひぜひ出会ってほしいと思います。私は「ちくま日本文学」で入門しました。どの作品もすごくいいです。いま現在のフェミニズムの文脈に無理矢理組み入れるつもりはないけど、家制度への強烈な反発が伝わってきます。それは彼女の生き方そのものでもありました。

わたしは「渾沌未分」といくつかの短歌に言及して3ページほどの短いものを書きました。思い出のエピソードも交えつつ書けたので、我ながらけっこう気に入っています。


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コラム:「演劇」という名の、ひかりについて。

2020年、コロナ禍の情勢について記録しておきたくて、10月に観たマームとジプシーの「てんとてんを、むすぶせん。からなる、立体。そのなかに、つまっている、いくつもの。ことなった、世界。および、ひかりについて。」について短いコラムを書きました。


書評:「紀行 ダートムアに雪の降る」

同人の近作について、ふたりの同人が書評を掲載しました。わたしも読んでいますが、表題作「ダートムアに雪の降る」は小説仕立てでとてもおもしろかったです。そのほかの作品も、著者のルーツをたどるようなエピソードがふんだんに込められており、興味深いです。


そのほか力作多数! ご興味のあるかた、ぜひお気軽に連絡ください。わたしの手元に20冊ほどあるのでお送りできます。(メルカリを使っての匿名配送も可)
これだけ充実の内容で、900円+税で立野先生の最新の文章が読めるのは貴重だと思う。

前号(山本周五郎特集)についての記事はこちら↓


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