後縦靭帯骨化症とは

父の病気について、自分のためにもまとめてみる

まず最初に脊髄について理解する必要があるので説明していこう

脊髄というのは簡単に言えば
積み木のように重なっている背骨のことである
頭からお尻の順番に
「頸椎(けいつい)」
「胸椎(きょうつい)」
「腰椎(ようつい)」
「尾骨(びこつ)」
という順番に成り立っている
脊髄はそれぞれ
頸椎は7個
胸椎は12個
腰椎は5個
の骨から構成され
最後は仙骨、尾骨で終わる

今回はここ頸椎に焦点を当てていく

頸椎は7個の骨で出来ていて、
その背骨は後縦靭帯という
靭帯によってつながれているが
何らかの原因で
背骨をつなぐ靭帯のうち、
後縦靭帯が骨化する病気である
その結果、脊柱管が狭くなって
神経が圧迫され、
しびれや歩行障害などさまざまな症状が現れる
好発年齢は50歳前後
また、 頚椎(けいつい:首の骨)での
靭帯の骨化は男性に多く、
胸椎(きょうつい:背中の骨)は
女性に多くみられ

靭帯の骨化は平均して一般成人の3%の人にみられると言われているが
その全ての人に症状が現れるわけではない

後縦靭帯骨化症の症状

後縦靭帯骨化症の症状は大きく4つに分かれ、さまざまに組み合わさって現れることが
多く存在する

また、他の病気でも似たような症状が現れるため、自分で判断せずに
医師の診察を受けることが大切である

首、肩の症状

首や肩甲骨の周りが痛み、
首の動きが悪くなったり、肩が凝る

手や指、腕のしびれ感は、
最も多くみられる症状で
ボタンの掛け外しがうまくできないなど、
細かい作業が難しくなる

症状が進行すると、力が入りにくくなる 
脱力症状がみられるようになる

足の症状

足の指や裏のしびれ感、足全体のつっぱり感が出て、歩きにくくなり症状が進むと脱力感が出ることもある

排尿・排便の異常

すぐに尿が出ない、
頻尿、便秘などの症状がみられ、
悪化すると尿が自力で出せなくなることもある

頚椎で靭帯の骨化がみられる場合は、
首・肩の症状や手・腕の症状が
比較的早期にみられる


一方、胸椎の場合は腕や手のしびれはみられず、初期症状として足のしびれや歩行障害が現れることが多い

まれに排尿・排便の異常が早い段階で出現する

現在59歳、 
最近まで土木作業員であった父の場合は、
3~4年ほど前に
仕事で右の腕の神経を痛めてからここ数年は
日によって親指が動かしにくかったり、
軽度の痺れが出現していたようで
症状が軽い時が殆どなため、
病院に行くタイミングを逃していたらしい
最初は別のけがの後遺症かな?くらいで
特に気にしていなかったと話す父

それが今年の4月ころから
右腕が半分しか挙上できなくなったり
痺れが強くて洋服のボタンをかけられないなど
生活に支障が出てきて、
只事ではないと病院に受診に至った


右手の挙上が困難のためこのように
左手で支えながら食べていた
左手で食べればいいじゃん?と思うけど
そうとは行かないよう(⌒-⌒; )


父はもともと料理人であり、
20年ほどホテルのコックとして
勤め上げた

離婚を経験し、
故郷である長崎県の離島に戻り
人生の再スタートを切ることになる
そこで手っ取り早く雇って貰えて、
需要のある仕事が
土木作業員だったのだろう
熱い中でも、寒い中でも
生きていくために
本当によく頑張ったと娘は思う

調理師免許を持つ父は
また料理人をやることも
小料理店を開くこともできただろうが
生まれ故郷の大きな家にポツンとひとりでは
どうも活力が湧いてこなかったと 
容易に想像ができる

身体を酷使して働き、
一人で自由気ままに生活する姿に
娘の自分から見ても 
生活習慣病にはなるだろうなと
思っていたけれど、
まさかの難病ということで
本人が一番驚いたことであろう

軽度の痺れや違和感程度だと
保存療法で様子をみるようだかま
父の症状は生活に支障が出るほどに 
拡大していたため
今回外科手術が適応されたと想像する

なにか体に違和感を感じる人は
後回しにしないで病院へ行くべきである

理由は分からないけど
何かしっくりこない診断だった場合
いくつかの病院にかかる必要があり

医師の言葉を信用しきらずに
自分の感覚を大切に

人間、忙しい時ほど要注意
身体が資本になるので
自分の身体を大事にしてください
辛い時は周りに頼ることも
時には弱音を吐いてもよいことを
何より自分を大切にすることを
覚えて欲しいと思う

今回父は 難病告知に驚いた半面、
どこかホッとしたとも言っていた

理由は、
難病指定だと特定疾病になり
医療費の上限額が決まり
国から補助金も出るからとのこと

また通常、65歳以上でなければ
受けることができない
介護保険も条件を満たせば、
65歳未満であっても
利用することができるよう
これはかなり症状が進行している場合の 
ことのようだが、、

健康を損なうと
お金も精神的なストレスも
半端なく身に降りかかる

その都度、周囲の人の有り難みとか
人の温かさに触れて
結局はなんとかなるのが人間なのだけど

その前に
定期検診や食事の見直し
適度な運動でお金をかけずとも 
健康は手に入れることができる

なにかあれば微力ながら
相談に乗りますので
コメントしてください

身近な人が頼れないならば、
ネット上の人でもいいので
会話を生んでみてください

そして自分の生活習慣を
見直すきっかけを作ってください



この記事が参加している募集

この経験に学べ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?