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先生、ChatGPTは人間の仕事を奪うのですか?

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AIの専門知識の無い大学生に生成AIを解説する目的で書き始めた記事です。 1回から4回までは概要説明を、5回から12回は「AI倫理」をテーマに様々な事柄を紹介しています。
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#AI法規制

第1次AIブームと現在の歴史的相似

数年前から、とある大学でゲストスピーカーを務めています。毎年12月あたりになると2〜3回、学生の皆さんを前に90分間、お話をするのです。頼まれているテーマはAI(人工知能)。とは言っても文系学部向けの一般教養の授業ですので、専門的な踏み込んだ内容というよりは日常的な話題を取り込んだ「AIと社会」といった少しライトな内容になることを心がけてます。始めた頃は『シンギュラリティ』(技術的特異点)というバ

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ジョン・マッカーシーの批判

ジョン・マッカーシーの批判

史上初の「AI倫理」論争を追って(4)前回は、書籍『ハッカーズ』を紹介しました。その第1部は1960年代〜70年代に米ボストン・ケンブリッジのテックスクエア界隈で起こった出来事を扱ってますが、その雰囲気を伝える画像を探してみたところ、談笑する4人の男性が写った写真が見つかりました。左からクロード・シャノン(情報理論で有名な大御所です)、ジョン・マッカーシー、エド・フレドキン(前回紹介したWho's

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『COMPUTER POWER AND HUMAN REASON』

『COMPUTER POWER AND HUMAN REASON』

とうとうシリーズ最終回にたどりつきました。普通なら、ここは「まとめ系」の内容になるんでしょうが…ここまで思いつくママ書いていたので、突散らかし過ぎてどう手をつけたら良いか?で悶絶しています😀

このシリーズでは「AI倫理」の源流のひとつである ジョゼフ・ワイゼンバウム の著書『Computer Power and Human Reason』を軸にその周辺の様々な話題を紹介して来ました。
生成系A

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