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修理のあとにエトセトラ

香雪美術館の「修理のあとにエトセトラ」を見てきた。
私にあまり日本美術の知識がないせいでよくわからない部分もあったけど、何はともあれ文章には起こしておく。

今回の展示は、香雪美術館が保存している美術品の「修理」をテーマとして、修理が完了したもののビフォーアフターや、またこれから修理が必要になるものを並べている。

見ていて思うのは一言に「修理」と言ってもただ単にきれいにすればいいというものではなく、作られた当時の姿や、これから管理していく上での丈夫さ、10年後100年後にまた修理する上での問題など、さまざまな要素の兼ね合いがあることだ。
修理に携わる人々は常にどう修理するのが最善なのか話し合い、その結果ビフォーアフターのアフターの方が完成している、
また、調べてみると美術品には何度も補修されている跡が残っていることが多く、美術館や学芸員という概念が生まれる前から、「古いものを残そう」という意志が働いているのがわかる。
修復するだけではなく、欠落している場所を空間を開けてわかるようにし、

香雪美術館は解説が充実していて、あまり知識がなくても楽しめる場所だ。


刀の修復の話もあったので、刀剣乱舞プレイヤーとしては興味深かったです。白鞘ってこんな風に使うんですね。

私たちは今存在する美術品しか見ることができないけれど、それを良く調べると「守ってきた人の歴史」もわかってくる。
古いものを見るということは時間を見ているということなのだなあと思った。

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