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職業 自分祈祷師

以前も自然な生き方で投稿したので、内容が一部重複します。


ネイティブ・アメリカンは病気というものが基本的になかったようです。

ですので、亡くなるときは寿命が尽きた時だけだったようで、自然と調和した生き方をすれば本来人間には自己治癒力も備わっているし、病とは関わらない生活ができたのでしょう。

そんなネイティブ・アメリカンも西洋文化や西洋の食生活が入ってきたあたりから、様々な病気、例えば肥満やガンといったものに罹患するようになった、ということを知りました。

日本人も本来は、穀物・野菜・発酵食品中心という生活だったと思いますが、江戸時代あたりから、積極的に肉を食べる文化が発展していきます。

こんなに科学技術や医療が発達して、寿命が延びているにもかかわらず、日本でもガンや肥満の症状は多くみられます。
しかも、高齢になると寝たきりになる人も多く、健康な状態で寿命を終えられる人が少ないように感じます。

肉食を否定はしませんが、食生活はその土地に住む人間と大きく関連があると言います。
もしかしたら日本人の身体には、日本人にしか合わない食生活があったのではないか、と思うのです。

しかし、そうは言ってもネイティブ・アメリカンも発熱することもあったようで、その時にはメディスンマンと言われる、いわゆる病を治す祈祷師のような役割をする人がいたようです。

メディスンマンは、水を太陽に当てて、祈りを捧げ、ただの水をメディスン(薬)に変え治癒を行っていました。

また、ネイティブ・アメリカンは感謝をささげることが好きで、身の回りのものへ常に崇敬の念をもって生きていました。

その思いもまた、心身を清浄にし、健康で生きられた理由の一つでしょう。

現代では不健康な状態になった時、様々な専門家が治癒に当たります。

例えば、身体を治すには病院で、心の病にはカウンセリングなど、その予防として運動をしたり、食事に気を付けたりと、その都度どのようにして治したらいいかを聞きに行くと思います。

しかし、自分の身体なので、本来でしたら自分が治し方を知っているはずなのです。
みなさんは、自分の身体に治し方を聞いていますか。

いろんなことを勉強していた時、とにかく人を癒したい気持ちが強くありました。

改善するのはどうすればいいかと質問されたとき、それならばこうすればいいですよと答えても、その通りにされない人は多くいます。

それどころか、薬やその場の対処療法で何とかしようとするのです。
当然そのやり方では、根本的に治癒していきません。

なぜ治したいと思っているのにそうなるのかなと、考えていた時にある一つの思いが浮かんだのです。

本人が病を手放そうとしていないこともある、ということです。

すべての病がそうとは言い切れませんが、その病を抱えることを本人が心の奥底や潜在的に望んでいる場合、何をやっても治癒には向かいません。

例えばダイエットしてもリバウンドしてしまうのは、それが理由の一つです。

脳の恒常性もありますが、根本的に手放せていない何かがあれば、身体は元の体重に戻ろうと働きます。

どんなに意識的に何とかしようとしても、無意識領域の方が圧倒的に強いので、意志が弱いという問題ではなく、いくら頑張っても抗うことができないのです。

ネイティブ・アメリカンはそのことをわかっていて、無理にその人から病を取り除こうとはしなかったようです。

おそらく、祈祷は行っても、治癒するかどうかは相手に委ねていたり、病を手放せない状態ごと相手を受け入れていたのではないでしょうか。

それに気が付いた時、私は人を癒すと思いながら、相手に寄り添うことはせず、どこか治してあげようという傲慢な気持ちで矯正するようなところがあったのではないかと思いました。

以来、いろんな質問をされても、そのままのその人をすべて受け入れるようになり、心の中では相手のすべてに対して、手放せないものや苦しみをまるまる包み込むような気持になりました。

結局、治ろうとするとかしないとかは本人が決めることであって、外部が何とかしてやろうなんていう考え方自体が誤っていたのです。

ワンネスとか、ユングの集合的無意識とか、スピリチュアルな話でいうと、すべてはつながっていて、同じ分け御霊、あなたでもありわたしでもある、と考えられています。

だとしたら、一生懸命治してあげようとしているけど、実はあなたは私かもしれません。

それならまず、私が癒されればあなたに何か良い影響があるかもしれないと
考えました。
バタフライエフェクト、すべてはひとつ、つながっています。

だから、もう人を癒そうとするのはやめました。

その代わり、毎日自分の身体に祈りを捧げて癒しています。
そして、私でありあなたを癒しています。

ですので、職業は自分を癒す祈祷師です。


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