地獄の門は4月1日に開いたばかり

コロナ禍で失業した人、収入が減った人、借金を作った人・・・。

自己責任の旗の下、
「2か月や3ヶ月で潰れる事業なんて、元から無理があっただけ」
「貯金をしてこなかった貧困層は努力不足」
「能無しの非正規雇用が死のうが関係ない」
そんな論調で追い詰めて行った結果、
先ずは観光業、興行業、飲食業から始まり、
様々な業界が深刻なダメージを負ってしまいました・・・。

言うのは自由だし、思想も自由だけれども、あまりにも心無い発言だ。


回復不能なダメージを負った経営者もいれば、
すでに倒産・廃業をした企業が出ている事も既知の話だと思います。

コロナ問題が大々的にTVなどで取り上げられるようになって2か月ほど。
たったの2か月で焼野原になってしまいました。

ところが、本当の地獄はこれからである。と言わざるを得ないのです。
決してパニックを煽るのではなく、現実を現実として受け止めるしかないでしょう。

はっきり言って、中小零細企業が9割と言われる日本の中で、
2か月間の運転資金で耐えられていた企業の方が少数であったと思います。
多くの企業が雇用を守る為、家業を守る為に奮闘して来た事は容易に想像が出来ます。

今はまだ2か月の”ふるい”に漏れた企業が倒産しているに過ぎませんが、
これが3ヶ月、半年、1年と経過するに従って、”ふるい”の網目は大きくなります。
当然、連鎖的な倒産も含めてこれからが厳しい戦いになると思います。


4月1日は地獄の門が開いた日、と述べました。
掻い摘んで説明します。

コロナ禍以降の2月、3月に契約終了となった非正規雇用の人達がいます。
例えば派遣社員であれば、2か月毎や3か月毎に契約を更新して行く事がほとんどです。

3年間の長期に雇用をする約束であったとしても、
今回のように経営に不安が募れば、真っ先に契約を切られて終了となります。

それが派遣社員だ、選んだのは自分!自己責任だ!
とは言いますが、これだけ派遣社員を増やしてきた社会にだって責任はあるのでは?


さて、一般的に派遣社員は社会保険に加入している事が多いです。
契約終了の憂き目に合ったとしても、健常者であれば失業給付が3ヶ月程度出ます。
3ヶ月以内に次の仕事を見つけなさい、という事です。
はっきり言って、次の仕事に就ける人は0に近い程に少ないでしょう。


4月1日から開始された、大企業への”同一労働同一賃金”。
同じ業務をする人は、正規・非正規を問わず同じ給料を払いなさいという法律です。

この施行によって、安いからと派遣社員を使っていた企業は、
派遣社員の使い方を再考せざるを得ないのです。

派遣社員の中には正社員登用された人もいるでしょう。
失業した人の中にも、次の仕事が見つかる人もいるでしょう。
けれども、多くの派遣社員は失業者として放たれて終了です。

生活の為に、日雇い労働へと進む方もいますが、今は時期が悪かった・・・。
イベント会場の設営、人員誘導など日雇い労働に代表される仕事が、自粛でぱったりです。

荷物の仕分けや軽作業の仕事は残ってはいますが、
仕事の席に対して求職者が多すぎるが故に、
例えば、1週間後の予約で1日のみ仕事に就ける・・・そんな有様のようです。


社会保険に加入していた派遣社員ですら、失業給付を受給する為には、
”12か月以内に6か月以上の社会保険加入”
が問われるとされます。

この条件はあくまで、会社都合退職の方への救済策での条件です。

1-2か月単位の短期仕事を重ねる派遣社員や、
就業したばかりの派遣社員の中には、失業給付を受けられない人も出ます。

ましてや社会保険に入っていないパート社員や契約社員の方たちもいる訳で、
失業=貧困 
に直結する方が多く輩出される事は、想像に容易いでしょう。

失業給付が受けられる人達は3ヶ月の延命がなされたのですが、
その方たちの失業給付が終わる時には、果たしてどうなるのか・・・。


業績不振によって解雇や時短勤務となったパートや契約社員の人達。
コロナ禍以前から求職状態(失業者)だった方たちの給付金が終わるタイミング。
その影響が出るのが4月1日だった訳です。

はっきり言って、すぐに雇用が回復するなんてのは希望的観測に過ぎません。
貯金を切り崩して生活を続けたとしても、
即座に貧困状態に陥る事は、避けられないのかもしれません。


けれども、そんな中でも絶対に死ぬな!生き延びろ!と、私は言い続けます。

以前の記事に、失業給付が終わった後にも、
条件付きで月額10万円の給付に繋げる方法を記載しました。

失業保険が切れそう。この先どうしよう!
https://note.com/equi/n/n8c3e9eb683aa

ご覧頂ければ、不安が少しは和らぐ方もいるかもしれません。

知り合いや親戚、友達やネットの知り合いにも、
同じ境遇で不安を抱えてる人がいるかもしれません。

一人でも多くの方に伝聞、拡散して頂きたく思います。
よろしくお願いします。


利用出来る福祉サービスはまだあります。
貧困は辛いですし、情けないと悩む事も理解しています。
それでも絶対に死なないでください。
ここは何としても踏ん張って、生き延びる事を考えてください!。

生活への不安、病気への不安・・・様々な不安の形があると推測します。
鬱屈とした気分、自粛ムードが故に、家族へ八つ当たりしてしまう人もいるでしょう。

もし少しでも辛い時には、心療内科を気楽に受診して薬を処方してもらってください。
私のように薬をがぶ飲みしてでも、気力を振り絞って生き抜こう!

心療内科や精神科への受診が躊躇われるならば、近所の内科でもOKです。
薬に頼って良いんです。
こんな社会情勢では、誰だって精神的に疲弊するものです。

コンビニにジュースを買いに行く気楽な感じで、
近くのクリニックに行ってみてください。
その程度の気楽さで今は乗り切りましょう。


100年後の世代に日本国を残してやる為には、生きる事が最重要です。
例え焼け野原になろうとも、命さえあれば皆で復興が出来ます。
そして復興の立役者は、読んでいる皆さんなのです!

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