読み上げられるように書く(No.211)
遅ればせながら2024年になって
私が初めて挑戦したことがあります。
それは、文字(テキスト)の
読み上げ機能。
昨今のウェブサイトはさまざまな
障害がある方々のために、
アクセシビリティ=利用のしやすさ
が求められています。
義務ではありませんが、官公庁や
自治体、公共系の団体は
アクセシビリティの担保が
厳しく求められているので、
応じる必要があるのです。
聴覚障害の方には文字の大きさや
フォント、認識しやすい色などを
配慮します。
視覚障害の方向けには、そこに
何が掲載されているか、音声
読み上げが可能な文章を準備して
おきます。
その文章をチェックすることが
今年最初の仕事でした。
ワードに書かれた文章を読み上げ
機能で再生してみると、驚くほど
忠実に読んでくれます。
「田中社長は、今年、営業・物流、
2つの改善に取り組みます」
という文章だったら、「、」(読点)
の箇所で区切るように読んでくれます。
最近、やたら読点の入った文に
遭遇するなと思ったら、もしかして
アクセシビリティを考慮しての
ことだったのかもしれません。
「」(カッコ)や「・」(ナカグロ)
などは読まないようになっていました。
ただし、完璧ではありません。
機能が間違えたのはいくつか
あります。
4国(4つの国)を“しこく”
と読み上げていたので、
ひらがなで「よんこく」と
書き直しました。
また、被買収国は“ひばいオサムこく”
になっていました。
こちらは被□買収国とスペースを入れる
ことで“ひばいしゅうこく”
と読んでくれるようになりました。
そのほかにはSNSでよく見る
外国の広告動画の音声も独特の
間違いをします。
漢数字の入った慣用表現です。
・1日で効果が出ます
・20歳は若見えします
それぞれ
「いちにち」「にじゅっさい」
と読むべきところ、
間違えてはいけないと
「ついたち」「はたち」と機械学習
させてあるのです。
これらの間違いは日本語の
ネイティブスピーカーはすぐに
気づきますが、
SNS広告を安く制作して公開したい
海外の中小企業は、”95%合って
いれば伝わるだろう”と考えている
のでしょう。
アクセシビリティなんて
自分には関係ないと思われる
かもしれませんし、
私もそう考えていた一人です。
でも、SDGs時代には、いつ
あなたに、読み上げを考慮した
文章を書く機会が回ってくる
かわかりません。
その時はぜひ今回のnoteを
読み返してみてください
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