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【808回】中村淳彦「パパ活女子」

コロナパンデミックで収入が途絶えた女性。
学費を払うためにお金が必要が女性。
稼ぐための仕事として活動する女性。
20代だろうと、50代だろうと。
様々な、女性が、不特定多数の男性に出会い、デート、食事、そして場合によっては、セックスをする。
そのような、パパ活女子が登場する。

男性側の取材もされている。
どのような思いでパパ活をしているのか。
相手を意のままに操り、支配したいという男性ではない。
高収入で落ち着いた男性の語りが掲載されている。

パパ活が行われる理由は3つあるという。
1つ目は、学費が払えない、学費の借金返済のため。つまり、学生の貧困。
2つ目は、女性の就労状態。非正規雇用、収入が低い。安定しない。
そして3つ目は、若い女性を求める中年男性がいるから。

なんとかしてお金を手に入れないといけない女性と、お金を払って疑似恋愛をしたい中年男性のニーズが一致しているから成り立つ「パパ活」という産業。

菅義偉内閣で、「自助・共助・公助」という理念を掲げていた。
生活に苦しむ女性が「自助」のために、手を出さざるを得ない活動が「パパ活」だ。

なんともはがゆい。なんだろう。
政治家は、常に自助で生きているのかな。

最後に、「パパ活市場で生き残るには」という項目がある。
パパ活を積極的に勧めているわけではなく、しかし、今を生きるには、パパ活を選ばざるを得ない女性がいて、そのための処世術だ。

一筋縄ではいかない世界だ。


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