【812回】加納朋子「カーテンコール!」
発売直後に買ったのに、3年近くほったらかしいしていた本。
「私の気持ちなんかだれも判ってくれない」と顔を下げてしまう時ばかり。
でも、「私の気持ちは、最低、私にはわかるかもしれない。すなわち、私は、(腹立つし、失敗ばかりするし、いらんこと言うし、自分の存在を気持ち悪く思うこともあるけど)私は素晴らしい!」と、自分の存在は自分で確かめていい。
この物語の登場人物は、みんななにか傷を負ったり、失敗したりしている。
「失敗を引きずって暗い顔をして行動してほしいですか?それよりは、笑顔で過ごしている方が、雰囲気はいいのではないですか?あなたにとっても」
答えを求めない問いを、まわりに問う。
答えを求めたい問いを、自分に問う。
笑顔で生きていきたいよ。
悔やんでも現状は変わらない。
だから今できることをする。
やりたいことをする勇気を、対決を恐れない勇気がほしい。
心地よいと少しでも思う方を向いて、生きていきたいよなあ。