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【797回】高松美咲「スキップとローファー 10巻」


前巻から、友人を連れて主人公の故郷に行くエピソードが描かれていた。
本巻は、その続きである。
主人公の故郷が、能登半島ではないか?と気になってはいた。その通りだった。
巻末に著者の思いが書かれていた。
著者の親族も地震に巻き込まれたこと。
著者が描いていた景色は消えてしまったこと。
この漫画の世界の能登は、地震もなく、同じ景色が続いていくと思う。
自身の大事な故郷を漫画で描いていたのに、現実では崩壊している。著者の心中を思うと、察するに余りある。

人生、楽しさがある。
この漫画は、それぞれ悩みながらも生きていく人々を描いている。
新刊を発見したらすぐに購入する。そしてすぐに読む。
僕には宝物なのだ。

ゆっくりと、物語を描いていって欲しい。
応援しています。


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