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#5 『揺れる』背景話

 つい先日、中島らもさんの『世界で一番美しい病気』という本を読了した。きっかけは暫く前にnoteで同著者の作品『アマニタ・パンセリナ』について軽く触れられている記事を読み、作家について調べて大変に興味を抱いたからだ。その破天荒な生き様、そして優しさ。前述の作品の他に何か別の作品もと選んだのが本作だった。

 大きなネタバレでもない……というか裏表紙にも記載されているためズバリ言えば世界で一番美しい病気と語られるのは「恋」である。確かにハンコックもその母、祖母も苦しめられたと聞く。そう時間もかけずにエッセイ・小説・歌詞混在の一冊を楽しんだ所で「よしここは友人のY田氏の話も出してベタなテーマではあるが恋と愛の違いについてをネタに書こう」と思ったのだが結論もベタ過ぎたのでやめた。因みにベタな結論とは「理由があるのが恋、理由なんか無いのが愛」。

 では何について書こうとなった所で挙がったのが今回のタイトル。私はこんな文章力でもショートショートなんかを投稿させてもらっているのだが、その中には勿論実体験から着想を得た話も多数存在したりしなかったり。現在私が固定記事に設定している『揺れる』もその一つで、一応あらすじはというと部屋の電気を付ける紐が揺れる事故物件に住む冴えないドラッグストア店員の話である(よろしければ是非ご一読を)。

 なんとなくあなたも察されたかもしれないが、その話の着想は私の部屋の電気の紐が何故か揺れる所から得ている。常にでは無いがここ3年ほど3日に一度くらいのペースで揺れていることがある。ふらりふらりと大きくでは無いが横に揺れたり楕円に旋回したり。

 人によっては怖がるかもしれない。しかし私はどうにもこうにも何とも思わない。にっちもさっちもどうにもブルドッグという奴である。冗談は縦置き(真空ジェシカ)、強がりだとか怖がらない俺かっこいい~とかそういう話でなくどう思えばいいのだという感じである。特に危害も無いしなんなら静かな部屋に軽いイベント(音が立つので)が起きるようで面白かったりもする。あ、だとすれば何とも思ってなくはないのか。

 という特に面白くも無い創作裏話を書いたりする日曜日の夕暮れ。因みに言えば妖怪の類だったとして現段階ではいなくなってほしい理由も無いのでそっとしておく。……愛?

◎ふわっとえっせいとは……
内容もしまり方もふわっとした感じのエッセイらしき
記事です。人生経験の不足を補うために偶に嘘の経験
も混じっていますがそこもふわっとということで……
(#の番号に前回との繋がり的な意味は一切ありません。
こんだけ書いてんだなーと思っていただければ。)

創作の原動力になります。 何か私の作品に心動かされるものがございましたら、宜しくお願いします。