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灰色の都市に生まれて、魔法の庭に憧れた

Realistic Fantasist

自分のことを一言で表現するのは、とても難しいと思います。私自身、誰かに一言で自分のことを説明するには、どんな言葉が適切かわかりませんでした。例えば、

社会的に言うならば、私は日本人で、女で、会社員です。けれどもそれは、私と言う人間のラベルのさほど重要じゃない方のごく一部であって、自分のことを表現できているとは思いません。どれも間違ってはいないけれど、全くしっくりこないのです。

それならばと、自分の好きなことをラベルにしてみてもそれもまた何か違うような気がしていました。ものは作るけど、アーティストでもハンドメイド作家でもありません。本は好きだけれど読書家というのも違います。noteはたくさん書いているけれどブロガーを名乗りたいわけでもないのです。

そんなこんなで自分のラベルを探していた大学生くらいの頃、私はふと今の自分にぴったりの言葉を見つけました。それが《現実的な夢想家》です。

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灰色の都市に生まれて、魔法の庭に憧れた

私は東京で生まれて、人生のほとんどをそこで過ごしています。特別に都市部に住んでいるわけではないけれど、それでも私が生まれ育った街が《灰色の都市》であることに変わりありません。灰色の都市には心踊らされるものがたくさんあります。小さい頃から美術館に行けたのも、素敵なお店を見ることができたのも、大都市ならではの利点です。

無い物ねだりなのかもしれません。なんでも手に入る灰色の街で暮らしていても私の頭の中は上の空です。私が憧れていたのはいつだって《魔法の庭》でした。わかりやすく言えば、ターシャ・テューダーさんや『西の魔女が死んだ』の世界観でしょうか。小さい頃からファンタジーに目がない私にとって、現実の空想の絶妙なバランスのある世界に惹かれるのです。

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日常にちょっとだけ魔法をかけたい

灰色の都市で魔法の庭を作る、つまりは日々続いていく日常生活を少しだけ特別なものにすることが私の目指しているものです。それを説明することができるので《現実的な夢想家》という言葉を使うようにしています。

本、映画、ゲーム…素敵な世界に浸る方法はいくらでもあるけれど、私が欲しかったのは限りなく現実に近い夢でした。しかも自分が夢の世界に行くのではなく、夢の世界を現実で再現したいのです。

冒険がしたかったら旅行に行きます。万年筆と封蝋を使って手紙を書けばノスタルジックな香りを感じることができます。なんでもない日に幼い頃に憧れていた妖精のようなひらひらとしたワンピースを着ます。

こうやって少しだけの工夫で、灰色の都市でも自分だけの魔法の庭を作ることができます。そしてきっと、私がこれから書き留めるnoteはそのことに関係することになるでしょう。

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おわりに

90日連続投稿の最後の日に何を書こうかなと思ったとき、自己紹介をしてなかったことに気がつきました。毎日noteを書き続ける旅は終わりますが、これからも少しだけ素敵な気持ちになれるnoteを投稿するので楽しみにしていただきたいです。


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