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oohama
2023年2月23日 16:51
悲歌(エレジー)濠端の柳にはや緑さしぐみ雨靄につつまれて頰笑む空の下 水ははつきりと たたずまひ私のなかに悲歌をもとめるすべての別離がさりげなく とりかはされすべての悲痛がさりげなく ぬぐはれ祝福がまだ ほのぼのと向に見えてゐるやうに私は歩み去らう 今こそ消え去つて行きたいのだ透明のなかに 永遠のかなたに原民喜は詩人としては原爆小景の数編が残っている。水ヲ
2023年2月19日 17:04
世の中はつねにもがもななぎさこぐあまの小舟の綱手かなしも師匠の藤原定家が百人一首に取った歌です。この歌は小舟が流されて遠くいくの悲しむ漕ぎ手を描いているのですけど、世の中は平穏に動くことが少なくて、むなしいことを歌っていると思っています。世の中のありさまを歌う、こういう感覚が当時でもめずらしい。ものすごい虚無感も感じます。ものいはぬ四方のけだものすらだにもあはれなるかなや親の子をおもふ