マガジンのカバー画像

たべること、生きること

31
運営しているクリエイター

#ごはん

アメ玉

アメ玉

 大阪のおばちゃんはいつもアメちゃんを持っていて、すぐ、くれるという伝説がある。そのとき思い出すのが、西原理恵子が、アジアの貧しいところにいるとき、子供たちにおかねでなく、アメ玉をあげるというエピソードだ。おかねは、すぐ、親たちに取り上げられて、お酒や薬物に変わってしまう。だから、ひとつぶのアメをあげるのだそうだ。アメだとその場で食べれるし、親にわたさなくても罪悪感は感じない。そして、甘みは即効性

もっとみる
白菜いろいろ

白菜いろいろ

 農協で新鮮で大きな白菜を買ってしまった。買ってみると早く食べておきたい。そうだ、つけものだと思って、クックパッドをみると、白菜のページは大繁盛中、この時期、みんな考えることはいっしょで、白菜をいかに食べるかだった。家族数がへったこの時代、小さな食べきりサイズの白菜を生産してくれと、せつに思うのだ。人気一位の即席漬けを作ってみる。塩と砂糖をつかうらしい。砂糖多すぎないかレシピを見ながら思うが、へた

もっとみる
ひとりごはん

ひとりごはん

 結婚したて頃、夫が外出したとき食べたお昼のひとりごはんが最高に美味かった。なんでだろう、普通ふたりごはんだろうと我ながら思った。今思うとそういうもんだろう。ふたりだと、気にいってくれるか、会話を盛りあげなきゃと緊張してたのだな。その点、ひとりだと気楽だ。好きなものをだらしなく食べれるのだ。しかし、こういった喜びは、帰ってくれる人がいるからかみしめる喜びだ。だから、久住昌之の「花のずぼら飯」はうま

もっとみる