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ひとりごはん

 結婚したて頃、夫が外出したとき食べたお昼のひとりごはんが最高に美味かった。なんでだろう、普通ふたりごはんだろうと我ながら思った。今思うとそういうもんだろう。ふたりだと、気にいってくれるか、会話を盛りあげなきゃと緊張してたのだな。その点、ひとりだと気楽だ。好きなものをだらしなく食べれるのだ。しかし、こういった喜びは、帰ってくれる人がいるからかみしめる喜びだ。だから、久住昌之の「花のずぼら飯」はうまいところをねらっているなと思う。帰ってくる人がいると思うから、花はいろいろと工夫するのだろう。ひとりごはんを楽しむのは、まず、自分とともだちになることなんだと思う。お遍路さんの同行ふたりの発想だ。そして、それは、とてもむずかしい。

 ちなみに家族が外出していた私は、昨夜、たこサラダをたべました。おいしかったかって、自分ごのみに野菜をたくさんいれ、うんとすっぱくお酢をいれたので、わたしには美味しかった。

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