ADHDとは?
ADHD(エーディーエイチディーと読みます)
「不注意」(注意力の不足)
「多動性」(落ち着きのなさ)
「衝動性」(衝動的な言動をコントロールすることの難しさ)
の3つの特徴を持ち、困った子というレッテルを張られやすいです。
よくみられる行動特性
・忘れっぽい
・落ち着きがない
・集中力が続かない
・注意散漫
・感情のブレーキが利かず、考えてから行動できない
・かんしゃくを起こしやすい
・待つことが苦手
・事故にあいやすい
ちなみに口の多動も身体の多動も無意識(衝動性)です。
無意識下のことですので我慢が出来る出来ないの次元ではないです。
また、瞬間、瞬間で生きているため、先の見通しを持ちません。
よく探索者(狩猟採集民族的性格)タイプと言われます。
自ら刺激やスリルを求める子供が多いからとのこと。
ADHDの3つのタイプ
不注意型
・物忘れが多く、注意散漫で、ボーっとしやすいのが特徴。
・大人しく目立たないため、障害に気づかれにくい。
・内気で恥ずかしがりや、夢見る夢子さん系。
・女の子に多い傾向がある
多動性・衝動性型
・落ち着きがなく、おしゃべりが止まらない。
・授業中に立ち歩いてしまう。
・ささいなことでカッとなりやすい。
・大人から𠮟責を受けやすい。
・男の子に多い傾向にある。
混合型
・ADHDのすべての特性が現れるタイプ。
・ADHDのうち約8割をこのタイプが占めている。
ADHDの子供の困難
①学業成績の不振
②人間関係のつまずき
③自尊感情が育まれない
集中できないことでの成績不振や、自分だけが先に先に喋りすぎることにより友だちから敬遠されたり、周囲の大人からの叱責や周りからのからいにより、自分に自信が持てなくなっていきます。
努力不足によるものではないため、本人も深く悩んでいます。
このため、二次障害(うつ、不登校、引きこもり、非行)となりやすいです。
効果的な対応
ADHDの子供には
①行動療法(適切な行動をとりやすくなるように導く)
②薬による行動改善(薬の効果で適切に行動できるようになる)
③環境改善(視覚刺激、聴覚刺激を減らす)
の3本柱で対応することが効果的です。
どれかを試すのではなく、3つ同時に取り組むことでより高い効果が得られます。
集中しやすい環境作りと、ほめながら適切な行動を増やしていくというように親や周りにも工夫と協力が必要となります。
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