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発達障害ってどんな障害?

発達障害は、発達過程で気づかれる行動や認知の障害の総称です。
と、言われてもピンときませんよね?
なのでフワッとですが説明していきます。

主に

ADHD(注意欠陥多動性障害)
 多動性、衝動性などの生活上の困難がある。
自閉症スペクトラム(自閉症、高機能自閉症、アスペルガー症候群など)
 対人関係の難しさや、こだわりの強さなどによる生活上の困難がある。
学習障害(LD)
 「読む」「書く」「計算する」などの学習上の困難がある。

以上のような種類があります。
自閉症以外は知的な遅れをともなわないのが特徴です。
いくつかを併せ持つケースも少なくありません。

原因は?

生まれつき脳機能の一部が通常とは異なる働き方をしてしまうようになることで引き起こされると考えられています。
したがって発達障害は生まれつきの障害であり、親の育て方や生活環境が原因で発症するものではありません。

いつわかるの?

行動特性が現れるのは乳幼児期で、親や周囲が気付くようになるのは、おおむね3歳前後と言われています。
発語が遅い、目を合わさないといった特徴のある自閉症が最も早く気づかれます。
学習障害は就学後が多いです。なかには社会人になってから人間関係などでつまずき、はじめて発達障害とわかるケースもあります。

どちらかというと男性に多くみられ、子どもの6~7%、全国で67万人いると推計されています。

発達障害は実行機能の障害と言われています。
実行機能とは、情報をもとに的確に状況を判断し、その場に適した行動をとる機能のこと。

実行機能の障害とは?

たとえば、宿題をやり遂げるためにも様々な「実行機能」が必要です。
「覚えておくこと」「我慢すること」「集中すること」なども重要な実行機能と言えます。
発達障害のある子どもは、このような障害から、その場に適した行動がとれないと考えられています。

発達障害は誤解されやすい

「実行機能の障害」は、それが障害だと気づかれにくいという特徴があります。
たとえば、宿題を忘れたときに、周りは故意にやらなかったと判断します。
うっかり忘れてしまった、集中できなかったなど本人の意図ではなく、障害によって引き起こされているとは想像しないものです。
また、知的の遅れがないために、日常生活では目立った問題がないように見えます。一見「普通の子」と変わらないからです。
そのため、「やればできるはずなのに」「怠けている」といった誤解を受けやすい傾向があります。

障害がある子にも潜在能力がある

原因となっている脳機能の障害そのものを治すことはできませんが、適切な行動のやり取りを覚え、日常生活に必要なスキルや、コミュニケーションととるためのスキルを学び、身につけていくことによってつまずきを解消していく事ができます。
適切な支援や働きかけにより、子ども自身に備わっている潜在能力を引き出すことは十分に可能なことです。
たとえ1つの機能に障害があり、うまく出来なかったとしても、その機能を補う別の機能に働きかけることで、出来なかった行動が実行できるようになります。

早い気づきと支援が大切

気づきが遅ければ、子どもは様々な場面でつまずきを繰り返し、ストレスから精神不安定になり日常生活の中で自信を無くしてしまい、二次障害を発症してしまうことだってあります。
しかし、早期に発見して支援につなげることができれば、生活や学習上のストレスを軽減し、円滑な人間関係や学業成績の向上を図ることも可能です。

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