読書記録:東大卒僧侶の「お坊さん革命」
ご自身のお寺を継いだわけではない、民間?から僧侶になられた松本さんのお話。
非常に軽やかに、東大を出た後に光明寺という神谷町のお寺に縁があって入られるのだけど、そこでカフェのように地域の人が滞在できる場所を作ったり、音楽のコンサートを開いたり、と本来のお寺の機能や目的に立ち返りながら新しいお寺の形を試しているという方。
私のTakeawayはこちら;
日本の今の仏教は葬儀関連の機能が中心になってしまっているが、本来は生きている人が相談に来れるような場所であるといい
仏教コンテンツが世間に足りてない。きっとそれを活用できる人(リーダー、経営者、実は誰でも)はいっぱいいるけどまだ簡単にアクセスできる状態になっていない
「在家の僧侶」というあり方が日本では許される。私も僧侶になれるかも?浄土真宗は何かと懐が深そう
仏教は現代でも本来もっと人の役にたつはず。人が元気に生きられるきっかけになるような場所を作るのがいいと松本さんはいう。(私もコーチングと金沢町家と仏教コンテンツを組み合わせて経営者をを勇気付けるリトリートハウスを作りたくなった)
全体を通して、松本さんがニュートラルというか、俯瞰的な視点で仏教を語るのが心地よくて、資本主義の霞を食って生きているような私にとってはすごくわかりやすい表現をしてくれている一冊。執筆された2010年頃はインドでビジネススクールに通っていらしたとのこと。最近の松本さんの活動にも興味が湧いたし、親鸞聖人のことをもう少し勉強したくなったので次は歎異抄を読んでみよう。