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メンタルヘルスデーと、自分を自分で攻撃することをやめる時。

#ウェルビーイングのために

今日は国際メンタルヘルスデイに寄せて、東京大学の先端研で開催されたイベント世界メンタルヘルスデー JAPAN 2023に参加してきた。メンタルヘルスの話になると場が落ち着いたトーンになりがちなところを、綾小路さんが上手い具合にかき混ぜてくれて、盛り上がりのあるパネルディスカッションとなった。綾小路さんの赤の他人から言われる悪口は全く気にならないという、メンタル最強な個性も明らかになったし、すごく仲間を大切にしている様子が伝わってきて好きになってしまう。「友達大好き病」で周りの友達に構わずにいられないタチらしい。

氣志團の綾小路翔さん。リーゼントのボリュームがすごい


イベントとは直接関係がないのだけど、ついでにちょっと内省的になっているので今の気持ちをメモ。

この4週間くらい、育休からの復帰後くらいに忙しくて(わかりにくい表現)、脳内オーバーヒート状態でものすごく沢山の物事をブルドーザーの如く「処理」してきた。処理というと雑なイメージだけど、実際のところ細かいことを考える余裕がほとんどなくなって、逆説的なのだけど自分が大事にしている美しいもの(金沢の町家とか、家族とか、友人とか)のことだけに意識をフォーカスすることができてすごく幸せだった。

それで三連休はものすごく久しぶりにサウナにいって、外気浴しながら、脳みそを放電してみてふと気がついたことがあって、それは、私がこの一年位悩んでいた職場の人間関係のことなんだけど、「今となっては、あの件、マジでどうでもいいな」と思えたこと。そして「私はなぜ、こんなに何百回も、その件について思い出しては好き好んで自らに槍を繰り返しさすような苦痛を味わってきたのだろう?牛の如く他者からの罵詈雑言を反芻してきたけど、私は牛なのか?」と思ったら一人でサウナ室で笑えてきて声が出てしまう。

ついでに「私は、一体何を満たすために、繰り返し苦痛を呼び出していたのか?Who was I satisfying?」って突き詰めて一人でサウナ室で意識を掘っていくと、結局のところ「勇気を持って変化を起こす覚悟がないのを、誰かのせいにしておくこと。完璧じゃないことを周知の事実かのように扱うことによって、行動を起こさない言い訳を担保する」のがゴールになっていたんだなと思う。人造ホメオスタシス。

なんという、自虐行為!!変態!!暗い!!完全に拗らせてる!!

「私の努力が足りないせいじゃない、ただ能力が足りないだけなんだ。ほら、その証拠に、みんな私のことを愚かだと言ってる」って思えれば、昨日と同じ今日を私が生きることを自分に言い訳できるからね。

でも、銭湯の水のシャワーを浴びながら結論が出る。「ワカメさん、意味ないよ、それ。ぶっちゃけ誰もあなたに興味ないし、見てないし、その言い訳も誰も聞いてないよ」という声が耳の中で聞こえる。

ちょっと言い換えると、他者からのネガティブな評価や意見を受け取った後に、そっとそれを川に流す技術が足りなかったんだ、とも言える。銭湯の洗い場で排水溝ににシャンプーの泡が流れ込んでいくのを見ながら、あの泡がドレインに流れていくのと同じように手放すべきだったんだ。なのにワカメったら、まるで洗い場の床に裸で寝転がってゴロゴロして、全力で泡まみれになって、「泡だらけなんですけど!ちょっともう無理なんですけど!」と騒いでいたようなもの。

ということで、2023年のメンタルヘルスデイの決意は、自分が期待するより不完全であることを諦めて、その上で身勝手に生きることを選ぼうということ。洗い場に流れている泡で全身をぬるぬるにしてのたうち回るのをやめて、サッサとシャワーを浴びて泡は落とすイメージ。その方が、どう考えても私のメンタルヘルスにも良いし、皮肉なことに世間的な意味での成果にもつながるだろう。


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