好きなことをマネタイズするvol.3   ~自分は誰のパートナーか?~

引き続き、マネタイズについて。

前回書いたように、好きなことを仕事にして対価を得るためには、顧客の状況や理由を深く考えながら、自分の仕事を作っていくことが大事だ。

加えて、その顧客のパートナーであり続けることの重要性も、今後ますます高まっていくと思う。今回は、そのあたりのことを書いてみたい。

「あなたは誰を見て仕事をしていますか?具体的に思い浮かべてください」と聞かれたら、どんな人を思い浮かべるだろうか?

仕事における関係者がたくさんいる中でも、特に意識が向いているのは誰だろうか?

頭の中に、すぐにDMU(意思決定者)が浮かぶだろうか?

ウィズコロナ、アフターコロナの環境下では、個人も法人も必要とされるか存在か、そうでないかがますます分かれていく。
自分・自社が提供するものが、DMUにとって、どのような価値があるのか?これが明確にわからなければ、必要とされなくなる。

そして、その価値は、目的レベルである「”何のために”これを必要とするのか?」という問いへの答えであることが大事だ。
なぜなら、DMU(意思決定者)は目的を考え、手段としてのモノやサービスは、担当者に委ねられるから。

景気の良かった時代、人口も経済も成長が続いていた時代であれば、担当者にパートナーと認識されれば仕事が続いていたかもしれない。
これまでの延長線上で成長していれば、求められる手段は変わらないし、景気が良ければ(金額にもよるが)購買や投資にシビアな意思決定は行われにくい。

しかしながら、社会が大きく変化し、成長よりも緩やかな衰退に向かっていくこれからの時代は、目的・手段ともに大きく変わる。購買や投資の意思決定もシビアになり、そこには必ずDMUが介入してくる。

これは、to Bでもto Cでも同じだ。

to Bであれば顧客企業の経営者が必要と思わなければ、買ってもらい続けることはできない。
to Cにおいても一人の消費者(特に財布のひもを握っている人)が必要と思わなければ、買ってもらい続けることはできない。

自分の本当の顧客は誰か?
自分は誰のパートナーとして仕事を作っていくべきか?

改めて考えるには、今がいい機会だと思う。

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