起業とは何か?

前回、前々回とミッションの見つけ方について書いた。
そのポイントは、自分軸と他者軸、2つの視点から考えることだ。

さらに言うと、考えてるだけでは「これが自分のミッションだ!」という確信に至るのは難しい。
考えるだけではなく、動いてみる、やってみる。実際に体験することによって、「あ~、やっぱりこれだ!」となれば本物だ。

逆に、「なんか、ちょっと違うな」という違和感を覚えることもあると思う。その時は、その違和感を大切にしながら、また考えて、動けばいい。

では、どのような動き方があるかというと、大きくは3パターンだ。

①継続:今の仕事の中、所属組織の中で、より自身のミッションとの重なりが感じられるように取り組む
②転職:自身のミッションとの重なりが感じられる既存の組織に加わる
③起業:自身が中心となって新しい組織を立ち上げる

継続することができればいいのだが、今の仕事の中や所属組織の中ではどうしても自身のミッションとの重なりが感じられない場合は、積極的に転職や起業を考えるといい。自身の実力が問われることになるけど、自身のミッションに正直に生き、好きな何かにのめり込んでいたほうが、実力もつく。

実際、僕自身は2回転職をした後、起業したわけだけど、得られたものは本当に大きかったし、このプロセスがあったからこそ、今のミッションに辿りついたと思う。冒頭に書いた通り、確信や違和感を得るためには実際に動き体験するということがやはり大事だ。

ただ、いきなり起業するというのは結構ハードルが高い。転職への抵抗がある方も、まだまだ多いと思う。でも、実際に動き体験するための選択肢として、今後ますます当たり前のことになるであろうパターンがもう一つある。

④複業:小さなビジネスを自身で始める

いきなり今の仕事を辞め、法人を作らなくてもいい。まずは、個人事業で小さなビジネスを始めてみよう。自分自身でトライ&エラーを繰り返しながらやってみると、いろいろなことが見えてくる。
※法人とは違って、個人事業はいろんな事業を試しては止めるということが可能です

加えて、様々な環境変化に対応できるという点も複業の魅力だ。
世の中がどのようになっていくか、そこでどのようなことが求められるかは、変わる。変わり続ける。そして、その変化のスピードは加速している。ウィズコロナ、アフターコロナの環境を生きていく上では、複業はますます有力な選択肢になると思う。

そうやって、行動と学習を繰り返していくと、自分のミッションが明確になっていく。そして、それがどんどん大きく育っていくと、ますますそのミッションを大事にしたい、育てたいと思ってくる。そうなったら、法人を立ち上げよう。それが起業すべきタイミングだ。

起業というと、上場を目指したり、そのためにベンチャーキャピタルから投資してもらったりするイメージが湧くかもしれない。でも、そのイメージは起業した先の目標や手段の一つに過ぎない。

起業の本質というのは、明確になった自身のミッションを法人格に宿し、育てていくことだ。法”人”という言葉にはやはり意味がある。

多くの人が自身のミッションを明確に持ち、そういう人たちが立ち上げた多くの法人が世の中を少しずつ変えていく。日本がそういう社会に少しずつ近づいていくといいなと思う。

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