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旅好きと共有したい本2冊

私は、旅が好きだ。特に当てのない旅が好き。

宿泊地の予約は入れない。旅先の思いつきで安宿に泊まる。行き先も最終目的地以外決めない。なるべく観光地に行かない。

「旅行」とは区別していて、宿泊や観光にこだわる時は「旅行」と呼ぶようにしている。

私の旅のスタイルに影響を与えた人、本はいくつもあるが、その中でも特に好きな本が2冊ある。

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『アルケミスト』

1つ目が『アルケミスト』(著者 パウロ・コエーリョ)。

羊飼いの少年が旅する話。

スペインの羊飼いの少年は安定した生活を送っていたが、本当は「旅に出たい」と心の奥では思っていた。

ある日、夢で不思議な啓示を受けた。その夢を手掛かりに、これまでの生活を捨て、ひとり夢の中で指し示された「宝物」を探しに旅に出るのだ。


何回読み直したか分からない。私の人生のバイブル。

これまでの生活を捨てる過程や、立ち止まりたくなる場面での心の葛藤が、人生で誰もが経験する試練そのもの。

主人公を見守るうちに、今後は自分が旅に出たくなってくる。


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『深夜特急』(沢木耕太郎 著/全6巻)

多くの旅好きが読んでいるのではないかなと思う。

著者がふとした思いつきで、わずかなお金を持って日本からロンドンへ「陸路」で行こうとするお話。

何より面白いのは、最初のマカオでカジノにハマり、最初から旅の資金の大部分を失う所。

計画された旅より、その時の気持ちの向く方向に従って行動する。

私の旅の哲学のベースになった本だ。

特に好きなのは「インド編」。インドのその日暮らしな土地柄に染まり、だらけきった無気力な生活から抜け出せなくなる著者の描写がある。

インドは不思議な魅力があり、重力があり、人々の性格を大きく変える環境である、と読んだ私は感じた。

「いつか行ってみたい」という気持ちに突き動かされ、当時大学2年で、海外渡航経験なしの私がアフリカとインドに行くまでに至った。

旅立つきっかけをくれた本だ。


旅好きはもちろん、自由に行きたい人にはとてもお勧めできる2冊だ。

まだ読んでいない方はぜひ読んでみて欲しい。

きっと、人生に新しい風をもたらすだろう。

そして、今すぐに旅に出たくなるはずだ。


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