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イギリスで博士課程を始めるまでの短い助走
2021年現在、イギリスの大学の博士課程に籍をおくえぬいちです。本記事では、私の海外生活が始まるまでの流れを簡単にご紹介します。
最近では海外で何かしらを学ぶという意味での「留学」は、一昔前に比べれば多くのにとってそこまで困難な選択ではなくなりつつあると聞きます。と同時に、目的、経験、期間、価値観、何をとっても十人いれば十通りあるので、ひとくくりに語れないのも事実です。
私が駆け抜けた道も数ある中の一つに過ぎません。この記事が、少しは参考になったり、ならなかったり。あまり深く考えずに読み流していただければ幸いです。
ウォームアップ
大学生になれば多くの人が一度は考える留学。しかし、私はどちらかというと「留学に行きたい!」なんて考えもしない日々をおくっていました。
英語が好きでも得意でもなかったし、たまに研究活動の一環として1週間ほど海外に赴いたりしていて満足していたことが主な理由でしょうか。
しかし、修士取得後の進学先を決めるにあたり、徐々に海外へ行くのも悪くないなぁと考えるようになります。
助走のはじまり
本格的に留学の準備を始めたのは2020年の1月頃からです。実際には、もう少し早い段階でのアクションもあったのですが、ここでは細かい話は割愛します。(いつか書くかも)
まずはじめにやったことは、留学先の選定です。
しかし、現実はそんなに甘くはありません。志望校探しをすると、どの大学に行くにしても、結局問題になるのは英語力であることに気づき始めます。
英語圏ならほぼほぼスコアの提示が必須です。また、非英語圏はスコアの提示義務は不要でも、どちらにしても面接を通して片言英語が露呈すること不可避です。
なんといっても、私が2019年夏に受けたTOEICのスコアは驚異の600点ちょっと。
日本での生活には困らないスコアだとは思いますが、全く自慢にもならないし、これで海外の学位を取ろうだなんて雲をつかむような話なんでしょうか?
IELTSという名のハードル走
ということで、志望校を探しは継続しつつ、英語の試験も受けることにしてみました。
おおよそ1ヶ月半にわたり、学業の合間を縫って試験勉強をし、2020年の3月に初めてのIELTSを受験しました。
結果のスコアはOverall6.0。
TOEICの点数からは予測できないほど、自分の予想を大きく上回るスコアが出てしまいました。
これに対して、私の選択肢の一つにあったイギリスの大学の合格要件はOverall6.5以上と各技能5.5以上。
これならイギリスの大学も射程圏内だと思い始めます。IELTSとの相性が良かったのか、たまたま良い点が出たのか、覚醒したのかは不明です。
出願と面接
運良くIELTSのスコアがある程度目処がたったことで、イギリスの大学への出願をしてみることにしました。もちろん、試験がマグレの可能性も考慮して、並行して他の選択肢も検討はし続けます。
1ヶ月半くらいかけて出願書類を準備しつつ面接に臨みます。ここでちょうど、コロナによる一回目の緊急事態宣言がでており研究室に入ることができなくなり、落ち着いて準備できたのは不幸中の幸いでした。
面接そのものは聞き取ったことに対して拙い英語で乗り越えるとった具合で、30分で終わったと思います。その場で「もし君に合格を出したら断らずに来てくれるんだろうね?」なんて聞かれたので、事前に提出した書類での評価がそれなりに良かったのかもしれません。
結果、条件付きの合格をもらえました。
条件付きというのはむろん語学力に関する条件で、8月までにIELTSの点数クリア or 英語講習(1ヶ月~3ヶ月&授業料負担)というものでした。
ついに踏み切って
結局、7月頃に二回目のIELTSを受験し、なんとかクリアして無事に合格が決まりました。全くの余裕がない合格で、合格条件最低ライン、それも再採点の結果でした。ちょーぜつギリギリ。
そんなこんなで、私の留学準備という名の助走はVISA申請を残して終わりを迎えました。
この記事では、どういう観点で志望校を選んだのか、どうやって英語の勉強をしたのか、どういう書類を準備したのか、などは特に触れませんがでした。この記事で私が伝えられたらいいなぁと感じているのは、
留学はふと思い立ってもアクションを起こしてみればうまくいくかも
ということです。最近はどんな大学でも、留学準備説明会や海外留学経験者の話を聞く機会なんかがあるかと思いますが、今の時代、留学そのものをそんなに特別扱いするとかえってハードルを上げてしまう側面も感じます。
大学生活という有限の時間のなかでは、必ずしも留学準備に時間を割けなかった、しかしある日突然海外へ行ってみたい!と思う人も少なからずいると思います。そんな人も、インターネットを駆使すれば色んな情報が手に入る時代です。
私が準備開始から11ヶ月後にイギリス生活が始められたことは運の要素も大きかったと思いますし、準備期間には余裕があったほうが良いのは間違いないです。
それはbestな選択でしょう。しかし、私のような慌ただしい準備期間を経て、なんとかギリギリで海外留学を始めることもできるかもしれません。このようなbetteな選択r、あるいはそれ以下の選択でも良いじゃないですか。
それでは、また今度。
英語力が足りずに卒業できないなんてことのないよう、まだまだ語学から逃げ切ることはできません。とほほ。
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