【どう評価する?】アイディアと行動。大事なのはどっち?【ビジネス】
昼でも夜でも、おはようございます!
エンタメ業界ではたらくサラリーマンです。
これまでにも理想の会社や、組織の在り方や業界の在り方、そしてチームビルディングについてなど、組織と人との関わりについて書いてきました。
今回は、アイディアと行動、大事なのはどっち?というテーマで書いていきたいと思います。
アーティストやクリエイターは、作品への評価や売上が、自身の評価とも言い換えることが出来るのでわかりやすいかもしれません。
一方、それらを支えるスタッフに求められるものは、必ずしもクリエイティブなことばかりではありませんよね。
雑用であったり、すぐ動く姿勢であったり、あるいは組織を動かす能力だったり、人を盛り上げる力だったりします。
これらは行動力と言えるかもしれません。
しかし、実務の遂行能力が非常に高いからと言って、必ずしもフェスやコンサートのコンセプトを考えたり、新しいものを生み出すことが得意とは限りません。
斬新な視点で新しいイベントを思いついたり、人を繋ぎ合わせることで予想もしないことを生み出す、アイディアを出すのが得意な人もいます。
それが往々にして実現するのが難しかったりして、実際に形にならないこともあります。
卵が先か、にわとりが先か?という議論にも通じるのですが、結局どっちが大事なの?
そういうことですよね。
結論から言えばどっちも大事、ということになります。
ただ、両方の考え方について知っておきましょう、というのが今回の記事の内容です。
順番に見ていきましょう。
アイディアやコンセプトを生み出すのが得意な人の考え方
夢や理想論ばかりを語って、結局何もしない人っていますよね。
このnoteを読んで頂いている方は、もしかしたら気付いているかもしれませんが、何を隠そう私がそうです(笑)
いくつかの記事では正直に白状させて頂いたのですが、「言うだけなのでカンタン」「あくまでアイディアですが」と、思いついたことを書いているのがこのnoteです。
大抵、ここに書いていることは私が普段から口にしていることなのですが、話しているとどうやら自分の視点やアイディアというのは、聞く人によっては絵空事なのですが、時として刺激にもなるようです。
こんなことが出来たら面白い、本来であればこうあるべき、理想の環境はコレだ、というコンセプトを、過去のnoteでも発表しているので、そちらも参考にして頂きたいのですが、夢や理想を語っていると、こんなことも言われます。
アイディアに価値なんてない
ええ、ええ、重々承知しておりますとも(笑)
言うだけなら誰でも出来る
ですよねー!
知ってます!
仕事としてやっている以上、それが実際に形になって、利益を生み出して初めて価値がある。
それは、15年以上も社会人をしてきてますので知ってます。
ただね、声として聞いて発言するまでの間が短いから「思い付き」とか「言うだけ」とか言われますが、そのバックボーンで吸収してきた知識にまで想いが至る人はどれだけいるでしょうか?
仕事の中で、本当に思い付きで言っているのか、考えられた末に言っているのか、どういう経験や気持ちが背景にあって、その発言をしているのかくらいは想像して人の話を聞くと思います。
この人が、その思考に至った理由は何なのか?
生み出したアイディアの元になる知識はどうやって身に付けたのか?
必ず、理由や根拠がある、かけた時間、考えた時間があるはずだと思うのです。
どうやら儲かるらしいという噂を聞いた
お世話になっている人から頼まれたから応えてあげたい
自分がずっと本気でやりたいと思ってきた
色んな理由があると思うのですが、それはよくよく話を聞いてみないとわからないことがほとんどです。
これまでの人生で、どういった経験をして、何を感じ、どうしようと思ったのか?
その決断の連続の先にある結果がその人なのですから、一人一人とよく話してみないと、その発想に至った理由がわからないと思うのです。
その積み重ねの先に生まれたアイディアは、その人の生きてきた結果そのものとも言えると思うのです。
例え、何かの焼き直しだったとしても、そこにはその人がそう思うだけの何かがあるからこそ、生まれたアイディアだったりするのではないでしょうか?
それまでに感じたり、考えたりしてきた結果の先の発言を軽々しく無価値だなんて、私は言えないなーと思っています。
実行・行動が得意な人の考え方
やるべきことはやらないと気持ちが悪い、というか実際に形にすることこそが仕事であり、人生だという人にとって、アイディアは無価値です。
どんなアイディアであっても形にしなければ意味がないです。
そして、やっているうちにうまくいかないことも分かってくるので、その度に改善していけば、その内よくなるわけだから、「どうしたらいいか?」「どうあるべきか?」なんて、やる前に考えてもしょーがないでしょ。
これが実行・行動するの人の考え方で、世間一般では仕事が出来るのはこのタイプです。
机上の空論をこねくり回したところで、何にも生み出せませんから。
しかし、このタイプには決定的な弱点があります。
想像を超えることが出来ない、ということです。
この人たちが考える、夢や理想は「出来ないこと」に分類されます。
ですから、誤解を恐れずに言えば、このタイプはビジョンを描くことは出来ません。
世界を変えるような発明は出来ないということです。
例えば、こんな話があります。
アップルの創業者スティーブ・ジョブズは、自動車を普及させた立役者、ヘンリー・フォードの言葉を好んで引用していました。
もし顧客に、彼らの望むものを聞いていたら、彼らは「もっと速い馬が欲しい」と答えていただろう、と。
交通手段が馬車だった時代に、自動車を知らない人々は、足の速い馬を求め、自動車を作ってくれとは言わない。
客が欲しいと言う物ではなく、自分が欲しい物、客に欲しいと思わせるものを自分で考えることが重要で、クールだと考えていました。
勿論、ジョブズはこれをiPhone等で実現していくわけですが、これは何も彼がひとりで実行したわけではありません。
優秀なエンジニアたちが実際に手を動かして形にしていったわけですが、はじめのコンセプトはジョブズの頭の中にあったものです。
あくまでもこうあってほしいという理想が先にあり、それを受けて優秀なエンジニアが形にしていったわけです。
この場合、それまでに存在しなかった製品を生み出す元になったのは、まずアイディアだということになりますね。
しかし、実際に手を動かすことが無ければ形にならないのも事実です。
結局、何が大事なの?
ここですよね。
大切なのは、どちらかが正しいと思わないことです。
アイディアに価値がないも不正解ですし、行動してさえいればなんとなるも不正解です。
知識や知恵がある方が偉いわけでもないですし、経験と実績がある方が偉いのでもありません。
大切なのは、両方の性質が存在していることを認識していることが大切です。
「アイツは、知識ばっかりで口だけのヤツだ」と評価するのではなく「言っていることの中にどういう本質があるのか?」を読み取ることが大切です。
「アイツは、考えもしないでただやっているだけだ」と評価するのではなく、「やっている中でどういう結果になるのか?」を良く見ることが大切です。
どちらも正しい。
こう認識しておくことが大切ですね。
お互いの強みを活かす形で協力し合えるように常に心掛けておきましょう!
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エンタメ業界も少しづつ動いてきましたので、記事の更新頻度が減ってしまっていますが、引き続き応援してもらえると嬉しいです!
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