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事業を成長させるためのインタビュー|ミヤラジ起業塾#8

ミヤラジ起業塾は毎週土曜日20時~FMプラプラにて放送中!

今回は第8回放送のダイジェストとアーカイブ音声を公開いたします。今回は、「ユーザーインタビューについて」のレクチャーです✏

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1. どんな人を事業のユーザーにするのか

常川(株式会社エンターテイン代表):
ユーザーを理解するということは非常に大切です。多くの人が自分のやりたいことで起業しますが、その先にユーザーがいることを忘れないでほしいなと思います。自分がつくりたいものをつくるだけでは誰も幸せにできないということです。

カフェを例に考えてみます。カフェはそれぞれにカラーがありますよね。お客様が求めている価値や要素が異なるため、話しやすい雰囲気があったり、1人の時間をくつろげる雰囲気があったりなど、色んなカラーがあります。そのため、自分はどういう人をユーザーにするかが、事業を具体的にしていくために大切なのです。

2. ユーザーの求めていることは何なのか

常川:事業が伸びるかどうかが決まる基準は、キャズムを越えられるかどうかです。ほっといても新しいものに飛びつく人のことをイノベーターと呼びます。新しもの好きな人ですね。お客様が100人いたとしたら、2.5%くらいはこのイノベーターが居ると捉えられています。さらにイノベーターの後を追う人のことをアーリーアダプターと呼びます。このアーリーアダプターを捕まえることができれば、事業が伸びると言われています。アーリーアダプターを獲得したその先に至るかどうかが大切です。ここを越えられないと事業は縮小傾向になったり、伸びなかったりします。

Facebookは最初、大学生同士の自己紹介という目的から始まりました。つまり、イノベーターは学生です。その学生がやっているから、便利だから自分もやってみたいなと使い始める周りの人がいました。その人がアーリーアダプターです。Facebookの場合は、アーリーアダプターが多くの人とコミュニケーションを取る中でこのようなSNSを待ち望んでいて、沢山のサービスの中からFacebookが1番良いと使い始めました。

このようにユーザーを求めるサービスをつくり、キャズムを越えられたら、さらにサービスは伸びていくのです。そのため、「アーリーアダプターをどのように獲得するか」がポイントになってきます。

▼「キャズム」についての詳しい説明はこちら▼

3. インタビューでキャズムを越えるきっかけを掴む

常川:まずは、気軽にインタビューしてみるのが良いと思います。インタビューで行動履歴を抑えます。そこから見えてくるものがあるんです。自分で想像しているだけではなく、まず人に聞いてみて、その人の行動を抜き出してみます。

例えば買い物にしましょうか。津田さんは買い物をコンビニやスーパーを含め、1日に何回しますか?

津田(ラジオパーソナリティー):
コンビニ、スーパー含めると、2回の日があるかな。

常川:1回の買い物でいくらくらい使いますか?

津田:コンビニだと1000円以内、スーパー行くと1000円、2000円とか。1000円以内で収まったら良しという感じです。

常川:こんな風に話を聞き出せるといいですね。買っているものを注意深く観察することで、人は何に気を使ってるのかなどもわかりますね。買い物をしているという行動の中から「カルシウムが豊富な商品を作ればいいのかも」なども導き出せます。

津田:インタビューの問いの立て方が、難しいですね。

常川:1番聞いてはいけないのは「こういうサービスをつくろうと思っているのですが、こういうサービス、良いと思いますか?」という質問です。答える人は意見できずにとりあえず「いいんじゃない」と答えてしまいます。なるべく、自分がなにやってるか、何しているかを伝えず、思い込みをさせない状態でその人のナチュラルな行動を抜き出します。

「腰痛で困ってますか?」と腰痛の人に聞くとは「困っている」と答えます。それを聞いて、本人がどれくらい困ってるかはわかりません。「週何回、整体に行ってますか?」「いくら位のイス使ってますか?」「1日、どのくらい運動してますか?」と紐解いていかないと本当にその人が腰痛でどのくらい困っているかわかりません。そのことをわかるようにするために、自分なりに取得するべき答えを準備します。しかし、その答えに誘導せず、フラットに聞きます。誘導をしないようにユーザーらしき人の行動を分析することが大切です。そこが一般的なインタビューと事業をつくるインタビューの違いですね。

そもそもインタビューは、手段の検証のために行います。事業すべてを検証するのはお金も時間もかかるため、ユーザーに対して届けるべき機能のみを抜き出して検証するために、まずユーザーのことを理解しなければならないため、インタビューをします。

ぜひ、やったことがない人はトライしてほしいです。また、やったことがある人もいつもユーザーのことを考え、理解を深めるためにインタビューをしていきましょう。

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▼第8回の放送はこちらからご視聴できます

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