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ちぎり絵を通したみんなの居場所づくり|ミヤラジ起業塾#4

ミヤラジ起業塾は毎週土曜日20時~FMプラプラにて放送中!

今週は前回の第3期にピッチを発表していただき、奨励賞を受賞した舘野智子さん(ラジオネーム・ともこさん)にお越しいただきました。3分間のピッチでは伝えきれなかった舘野さんの活動に対しての想いが詰まっている回となっています。ぜひ楽しんでお聞きください(^^)

今回は第4回放送のダイジェストとアーカイブ音声を公開していきます!

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1. 活動内容

老人ホームや障害者施設を中心に、器具を使わない創作活動、「ちぎり絵」を通した、誰もが安心できる居場所作りを行なっています。

舘野さん:
私が行う「ちぎり絵」は、折り紙や和紙でなく古新聞を使った千切り絵になります。古新聞なので身近にあり安全に誰もが参加できることがメリットです。

対象年齢はなく、これまで3歳~90代、幅広い年代の方にたのしんでいただいています。また、男女、国籍、障害の有無問わず誰でもできます。

ワークショップは基本は5名程度で、福祉施設などで個別対応もしています。集団で行う場合はみんなで数枚の作品を作り、合わせてカレンダーを作ろう、というものだったり、施設と話し合い希望に応じて内容を決めています。どんな場でも参加者の方には上手に作るというよりも楽しく制作しよう、ということを大切にするよう伝えています。

ちぎり絵には同じ作品がなく、それぞれの個性が出ます。ほんとに細かい方は細かいですし、リハビリ中の方は自分のペースでちぎって楽しんでもらっています。

これを始めたきっかけはコミュニケーションが苦手で生きづらく感じている方が周りに多く、創作をメインとした居場所作りをしたいと思ったからです。お話が中心の交流会では話すことが苦手な方は、初めてお話する方と上手く話せず、「居場所」が居場所ではなくなってしまうことが多々あります。ものづくりもできる居場所であれば、作りながら話すなど、さまざまな形でコミュニケーションができます。また、障害者と関わっていて、障害者の居場所がない、障害者雇用の場が少ない、という問題を解決したいと思ったのもきっかけの1つです。

ですが、新聞千切り絵はあくまで手段なので、新聞でビリビリ遊ぶだけ、友達がやっているのを見るだけ、自分で一人で黙々とやったり、と、参加者には本当に自由な空間を(居場所として)提供させていただいています。

2. 一歩踏み出したきっかけ

このミヤラジ起業塾は4期に区切られていて年間で4回挑戦する機会があります。その目的は、踏み切ろう、というタイミングが人それぞれ違うため、それぞれ挑戦しよう、と思う機会に応募していただきたいからです。今回、舘野さんがなぜ3期のタイミングで応募しようと思ったのか、きっかけを聞いてみました。

舘野さん:
私の活動を多くの人に知ってもらいたい。7年間やったことを土台として、次のステップに進みたい、と思った時にこちらのピッチコンテストを見つけました。実際に今回参加してみて、自分のやりたいことを発表することによって自覚と覚悟ができました。その背景に失敗しても大丈夫だよ、と応援してくれる人がいることで安心できました。

3. まずはカリキュラムを作るところが目標

講座を作るには話す内容や挨拶、時間など細かく設定することでスムーズに進めることができ、限られた時間の中で最大限に伝えたいことを、伝えることができます。舘野さんは年内に独自のカリキュラムを完成させ、実行に移すことを現在の目標として取り組んでいます。

舘野さん:
今まではほんとに楽しんでもらいたいというのが一番にあったので、カリキュラムはなくて、好きなものを作りましょう、と言っていました。ですが、施設でちぎり絵を教えたい、という声をいただいて、養成講座を開講して栃木県各地に新聞ちぎり絵を広める先生、仲間を養成していく時期だと思い始めました。

今までのワークショップのアンケート読み返すと「楽しかった」という感想以外に「こんな色あったんですね」といった感想を多くもらいます。その一方で細かく指導してなかった分、もっと細かく教えてほしかったという声もありました。そう言った過去の受講者の声も参考にしていきたいです。

4. 今後の展望

舘野さん:
カリキュラムの制作で基礎コースと応用コースの2パターン考えています。
1つ目は基礎講座で、誰もが手軽にでき、楽しいと思ってもらえる講座です。2つ目は施設の方向けの講座です。

自分ができることとやりたいことを見つけるきっかけづくりをしたいです。また、ちぎり絵で成功体験を積み重ねることで、社会参加だけでなくて自立の道を作っていけるといいなと思っています。

常川:
舘野さんのようにこの番組を通じて新しいことに挑戦しよう、失敗を許容しようということに共感してくれる人がもっともっと増えて欲しいです。事業を通じて人を幸せにできる人が増えると宇都宮、そして栃木県の人たちももっともっと幸せになり、起業家の方も価値を生むことができます。

ついに最後のチャンスとなってしまう4期、今期もみんなのアイディアや思いの応募、お待ちしております!(ピッチは8月13日から募集予定)

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▼第4回の放送はこちらからご視聴できます

最後まで、読んでいただきありがとうございました。次回もお楽しみに!

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