見出し画像

熟睡女子。

別のことを書こうと思ったのに、
なぜかこのタイトルが何度も何度も浮かんでくるので、
これについて書いてみようかなあ。

女性が美しさを保つには睡眠はすごく大事です。
肌のターンオーバーは眠っている間に活性化するということで、
22時〜2時の間のシンデレラタイムと呼ばれる時間には
眠っていた方がいいというのはよく言われます。

また、ターンオーバーを促す成長ホルモンの分泌がピークになるのは
眠りについてから3時間後。
なので、22時〜2時の間に眠りについて3時間後の時間がくるのがベスト。
つまり遅くとも23時には眠っておきたい、ということです。

さらに睡眠品質も大切。23時にベッドに入っても、
寝入ることができなかったり細切れで目が覚めたりしては
うまく成長ホルモンを分泌することができません。

また、睡眠が必要なのは、起きているときに取り入れた情報を
脳が整理して、記憶として適切に格納する必要があるからとも言われます。
睡眠不足が続くと記憶も混濁してくるものらしいですね。

「ブッダ」というのは「目覚めた人」という意味。
無知の眠りから覚めて、さとりを開いた人のことです。
つまり仏教的には私たちは「まだ眠ってる人」ということ。

お大師さまの著書「般若心経秘鍵」の中に、
「哀れなるかな、哀れなるかな、長眠の子。
 苦しいかな、痛いかな、狂酔の人。
 痛狂は酔わざるを笑い、酷睡は覚者を嘲る。」
というところがあります。

眠りの中にいる人、ひどく酔っている人というのは、
さとりの智慧に近づこうとも思わず、この世の暮らしを
あるべき全てと思っている私たち全てのこと。

迷いと煩悩の中にある人は、さとりの智慧を求めて努力する人や
すでにその境地にある人のことが理解できません。

でも本当は、さとりの智慧はすぐ近くにあり、
思い立ってそれを得ようとする心を起こして
正しくことわりに気づくなら、たちまちに到達できる。
それがすなわち即身成仏。

仏法に心を向けるということは、何処かから鳴り響いてきた
目覚ましの音に気づいた、ということかもしれません。

感覚を埋没させてしまう様々な刺激から離れて
自分の心を覆っている煩悩を払い、
明るく輝く自分の本質に気づく。

それに気付き続けていることがつまり「目覚めている」ということ。
さとりの智慧を完成させるというのはそういうものだと思います。

「如実に自心を知る」のは、知っただけではなく
その状態を保ち続けることでもあるわけですね。

一瞬気づくことはできるかもしれませんが
その状態にあり続けるということの方がだいぶ難しいです。

「大悟は一十八遍、小悟はその数を計らず」という禅の言葉も
さとりの状態にありつづけることの難しさを語っているようにも
思われます。

ですが、私たちは身体を持って生きています。
身体が健やかな状態でなければ、こういった修行どころか
考えたり生活したり楽しんだり稼いだり、
あらゆる活動を行うことはできません。

なので、しっかり寝るのは大事なこと。
修行も仕事も遊びも、耽溺して生活リズムのバランスを崩すのは
どれほど立派な理由があっても望ましいことではないです。

健康にも美容にも仏道修行にも、
熟睡女子なら元気に対応することができますね。

女子でない方々も、睡眠品質には改めて気を遣ってみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?