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密教こわい?

昨日は虚空蔵菩薩さまのご縁日でした。

そして今日は満月。

満月は布薩のタイミングです。
この半月の行いを思い返して、懺悔した方がいいかなあ
と思うものがありましたら懺悔しておきましょう。

ここのコメント欄に書き込んでいただいてもいいですよ。

今月末、6月30日は大祓でもあります。
心身ともに禊祓いをしておいて、夏を元気に乗り切りましょう。

写真は金剛峯寺の台所の隣、土室の千住博画伯の障壁画『滝図』。ここだけ撮影可です。

そしてお大師さまの縁結び祈願、本日24時締め切りです。


気候が良くなってきて、高野山へのお参りのご案内をすることも
増えてきました。

ご希望のところを回ってご案内して、
途中素敵なカフェに寄ってコーヒーなどいただきながら
休憩がてらお話ししたりするのですけど、
その時に立て続けに言われたのがこれ。

「密教って、なんかこわいと思ってました!」

なぜ。(笑)

いや、わかります。
呪術とか呪殺とか調伏とか呪詛とか孔雀王とか、
そういうイメージなんですね?

孔雀王は一時期一世を風靡した密教をモチーフにした青年マンガです。

もちろん読んでましたけど(笑)

密教は朝廷のそばにあって、さまざまな要請に
応えることで地位を確立してきました。

国家鎮護や国家安穏、五穀成就、玉体安穏、万民豊楽といった
ポジティブなことに関するもの、
雨を降らせたり天変地異を抑えたり
悪疫や星の災いを消除したりするもの、
敵国や外敵を調伏したり、朝敵を征伐するもの、
皇族や貴族の病気平癒や安産のためなど
さまざまな祈願や修法を行うことがその仕事内容。

源氏物語の中で、六条御息所が自分の衣に残った芥子の香で
自分が生霊になって葵上のところで怪異をなしていたことに
気づくというシーンがあります。

この芥子は、光源氏の正妻、妊娠中の葵の上が
物の怪の障りによって病に伏せっていた時、
物の怪を払い病気を治すため僧侶が呼ばれて
修法や祈祷が行われた時に焚かれたもの。

お大師さまが密教を請来した当初は
密教の修法は国家事業として
行われることが多かったのですが、
時代が降るにつれ、権門の人々の
個人的な現世利益のために
行われることも増えてきました。

病気平癒や安産祈願、子どもを授かりたいといった
目的は比較的穏当なものですが、
政敵に対する調伏も行われた節があり
説話文学などで虚実取り混ぜて語られます。

なので、密教僧は超自然的な力をもった
おどろおどろしく恐ろしいもの、というイメージを
まとっているのは否めません。

ですが、現世利益はあくまでも方便。
大乗仏教の最終ゴールは、さとりの智慧を完成させて
衆生を救済すること。そのために方便を使います。

どのような欲望、どのような煩悩からの願いにも
応えることで仏道への道をつなぐ。

そして、どれほど欲に満ちた願いに見えても
仏さまの道を外さず、仏さまの嘉納してくださるような
ご祈願となるように行うこと。
それは密教僧の務めではないかなと思います。

私たちが通じようとしているのは仏さま。
ですので、必ず仏さまのルールにのっとって
全てのことを行います。
一切衆生を利益するため。それに尽きます。

密教は怖いものだと思っていたというその方々も、
高野山ってスッキリして
明るくて清々しくて、全然おどろおどろしくない!と
びっくりされていました。

百聞は一見にしかず。
イメージが本当にイメージ通りかどうか、
自分の目でぜひ確かめてください。

欲望をそのままに表すのではなく、
昇華して自他ともに利益するものとすることが
願いを叶えつつ煩悩を浄化する一つの方法です。

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毎月24日はお地蔵さまのご縁日。

この日に法要を営み、

生きとし生けるあらゆるものへの祝福
この世界にあるあらゆる諸霊へのご供養
全ての大地から生まれるあらゆるものへの感謝

をお祈りいたします。

お地蔵さまへのお願い受け付けてます。
締め切りは6月20日です。

宗派宗教にかかわらずお申し込みいただけます。

お問い合わせ、お申し込みは下記アドレスまで。
enshu0615*gmail.com (*を@に置き換えてください)

折り返し申し込み要項をお送りします。

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ヒプノセラピー、システミックコンステレーション、
NLP等の心理学の技法によるご相談
ご供養や仏教・密教に関わるご相談
高野山への参拝アテンド 等も
同じメールアドレスへどうぞ。
enshu0615*gmail.com (*を@に置き換えてください)


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