悪口のココロ。
ここ数日、予定外の荷物がつくなーと思ったら、
薬師霊場満願の写身と
懸賞に当たったアイテムがサクサクっと届きました!
なんかびっくりしたけどありがたいですー(^人^)
早速お供えお供え。
薬師霊場巡礼は49ヶ寺満願すると、
お薬師さまの写身をいただけます。
締め切りは今年の12月までのはずだったんですけど、
コロナもあったので来年12月末まで延長になりました。
ちょっと光っちゃってますけどこういう企画。
なかなか素敵なので、もう一周したくなりますね…(笑)
ということで、悪口。←なぜ
いいこともあったんですけど、ちょい微妙な案件もありまして。
それがわりと悪口にまつわることだったのですね。
十善戒のお話を以前したことありますけど。
十善戒については、日常勤行集の中にも入っているので
覚えている方もおられるかも。
不殺生 不偸盗 不邪淫
不妄語 不綺語 不悪口 不両舌
不慳貪 不瞋恚 不邪見。
最初の3つが身業
次の4つが口業
次の3つが意業
にそれぞれ関わる内容です。
口にする言葉に気をつけろということは
とてもとてもとてもよく言われますが、
これは軽い気持ちでついついやってしまうわりに
けっこう大ごとになりやすいからですね。
10個の戒のうち言葉に関するものが4つあるってのも
そのへんから来ています。
悪口はその口業のうちの3つめ。
「あっく」と読みます。
これは人を悪しざまに言ったりする
悪口(わるぐち)をさすだけではなく、
乱暴な言葉を使うということも悪口(あっく)。
悪口雑言というときの悪口(あっこう)の意味も含んでいます。
人を悪しざまに言ったり、乱暴な言葉を使ったりしているのは
ただ関係なく聞いた人も気分の良いものではありません。
でも、なんで言っちゃうんでしょう。
こういうことを言うときは、多分あんまり冷静じゃないです。
たいていの場合、怒ってます。
あるいは、その人のせいで自分が何か良くない状態になった
と思っています。
または、その人の行為が気に入らなかったりします。
そのことの心理学的解釈とかは色々ありますけど、
今回はそこは置いといて。
そのなんだか不愉快でイライラしてムカついてモヤモヤした
感情をなんとかしたくて言葉に出す。
そうすると、多少なりともスッキリするんです。
人の陰口や悪い噂話を仲間内でするのが楽しかったりするのも
なんかスッキリするから。
基本的に憤りっぽい感じのなんだかよくわかんない
ネガティブな感情が表現できてある程度整理されるのと、
相手に共感してもらえたり譲歩を引き出したりすることが
できるときがあるからです。
とすると、悪口を言うときというのは、
自分の感情を整理したうえに何か自分にとってポジティブな
ものを得ようとしているとき。
問題点は感情とリターン。
悪口を言わないようにしましょう、といわれたところで
言わずに済むものなら言ってる本人だって言いたくないと
思うんですよ。
でも、言いたくてたまらなくなるその心がある程度自分で
理解できていれば、そう言う心になる前になんとかできる
かもしれません。
悪いことは悪いこと。
ですが、智慧を働かせてそれが起こる以前に
その芽をつぶすことができれば、そのことをせずに済むかも知れません。
そのためには、その憤りっぽい感じのネガティブな感情が
どこからなぜ起こってくるのかを観察する必要があります。
また、そのリターンが本当に自分にとって望ましいリターンか
どうかをよく考えることも必要かもしれません。
感情に動かされて、すぐさま行動に結び付けないようにする
という訓練をすることも大切。
感情に動かされている自分を観察する。
自分の感情がどこから来ているかを観察する。
衝動的に行動しようとする自分の動きを観察する。
自分が欲しがっているものが一体なんなのかを観察する。
観察することで、行動に移して他の人に害を与える前に
それを止めます。
そういう訓練を日々行うのが仏道修行。
修行ですから、最初からすぐにはできませんし、
努力したけど失敗したりミスったりすることもあります。
それでも続けることで、ちょっとずつでも進むことができます。
知って、観察して、実践する。時には修正しながら。
それが揃っていれば、少しは早く進んでいけるでしょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?