一番強力な祓いとはやっぱり。

今日はなかなかに極寒でした。
雪も降るし風も強いです。
このへんはただ降っただけですけど、お山の上は
けっこう積雪したらしいです。

先日、般若心経を神祇への法楽に用いれば威光倍増する、と書きました。

これは、拝まれることによって神さまはパワーアップし、
拝んだ人は神さまのご加護をいただいてさらに気持ちよく
いろんなことができるWin-Winサイクルが回るから。

仏教側の見解としては、日本の神祇は天部の境界なので
仏道に入りたがっている場合もあると考えて、
空を説く般若心経をお唱えすることで
神さまのさとりを求める心に働きかけ
無上菩提に向かう智慧を得てもらいたい、ということです。

神さまの声を聞くことができる人ととある神社にお参りした時
そこの御祭神が般若心経を唱えてほしいと言っておられる、
と言われておつとめしたことがありますが
歴史書に書かれてるようにやっぱりそう思う神さまも
おられるんだなと思いましたよ。

ちなみにその後もその神社に行くと般若心経をおつとめしますが、
いつもなんだか喜ばしい！みたいな雰囲気を醸し出してくださって
ありがたいです（＾人＾）

また昨日、業界の噂で般若心経にはいろいろな効能があると
言われている、と書きましたけども。

そういえば思い出したことがありました。

まだお坊さんになったりするなどと思ったこともないすごーく昔、
とある国に旅行したときに泊まったホテルですごい金縛りに遭って、
怖かったので般若心経をお唱えしたのですけども。

金縛りは解けない上になんか2人くらいのモノ？に
「そんなん効かんわー、ばーかばーか」
みたいな感じのことをその国の言葉で言われ、
なんかすごい腹が立ったんですけど。

こういう言葉ってその国の言葉分からなくてもなぜか通じますよね（笑）
実はその前に何で出てきたか説明してくれてたらしいんですが(親切やな)
そっちは一ミリも解らず。残念。

悔しいやら腹が立つやら、でも金縛りは解けず。
どうしてくれようー！と思いつつ、
にしてもなんか絵に描いたようなイヤなやつやなこいつ。
と少し面白くなったりもしたのですね。

その時思ったのは、お経に力はあるかも知れないけど
やっぱり中身をちょっとは知ってないと、
そして仏さまとお経への信頼がないとあんまり効かないのかもなー
ということ。

わざわざ「そんなん効かんわばーかばーか」と言う、ということは
そのモノはこのお経を知っていて、少なくとも当時の私の唱え方では
自分達を排除できないと解ってたような気がするのですよ。

のちにこの話をそういうことに詳しい先生にしたところ、
「そう言われて心が折れたら負けるんやで。
　面白いと思って笑いが出てたんやったらちょっとイケてた」
と教えてくださいました。

なるほど。

ということで、今ぜひあの時のホテルのあの部屋に泊まってみたいですね。

ところで、このすんごい金縛りどうやって脱したかというと。
突然隣の部屋から声がしてきて、私もそのモノたちも「んん？」と
聞き耳を立てていると、どうもカップルが交歓に及んでいるようで。

「なにこれー！サイアクやわー！！」という感じですごい勢いで
そのモノたちが去り、無事金縛りも解けました。

ありがとうラブラブカップル。

笑いと性的なものが強力な祓いになるというのは、
岩戸開きのアメノウズメノミコトの話や、
山で化け物にあったときは着物をまくりあげ陰部を見せたり、
女握りにした拳を見せろという言い伝えが
あることからもわかります。

セクシャルなものは旺盛な生命力に関連するので
生命力とは正反対の要素の亡霊や悪霊はそれを嫌う。
それってホントなのかもね、ということもわかった
興味深い夜でありましたよ。