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自分の悲鳴
「今日のマッサージだけでは全部ほぐれないと思います」
「あ……」
突然、胸が詰まりました。
自分自身に申し訳なくて。
前だけを見て必死に走っていると、時間に追われて、ほかに目を向ける余裕がなくなり、あと回しになってきた自分。
いつの間にか体が悲鳴をあげていたんですね。
今日の言葉はとても大切だと思います。
著者がマッサージしに行ったとき、その凝り具合から仕事でずっと座り続けていることを言い当てられた後に言われた言葉。今日のマッサージだけではほぐれない。
そして著者が気付くのです。
自分の体が悲鳴をあげている、と。
体だけではなく、心も悲鳴をあげているのに気付かないことや軽く流すこと、一時的なストレス発散で治ったと勘違いすることなどが重なって、心が悲鳴すら上げられない状態になってしまう人が多くなっているような気がします。私もその一人。
以下のような「エセ美徳ワード」に騙されるわけですね。
我慢できるなんてすごい。(⇒すごくないから。これ以上私を追い込まないで)
自己成長(⇒ゴールのないレースを一生続けろって意味だよね?)
ストレス発散(⇒一時的な対症療法をだましだまし続けるってことよね?根本原因は見て見ぬふりってことだよね?)
相手の期待以上のことを!(⇒一度や二度はできるかもしれないけど、いずれ期待はずれのときが絶対来るよ。そして自分が凹むことになる。)
意識高い系(⇒高いとどうなるの?尊敬されるの?さらに高みを目指し続けないといけないの?死ぬまで?)
クイックレスポンス(⇒時には必要だけど、つまりは追いかけられろってこと?)
これら↑を否定すると、だいたい「考えが甘い」とか「そんなんじゃ周囲から認められない」とか「もっとがんばれ」とか言われるんですよね。
でも、私の人生を他の誰かが生きるわけじゃない。
私の人生は私のもの。
給料が減って貧しい思いをしたって、自分が選んだんだから納得できる。
少なくとも誰かに決められた人生よりは納得できる。
だから、自分の体や心が悲鳴をあげる前に、体や心の素直な思いに耳を傾けたい。悲鳴をあげる前に。
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