英語の習得スピードが4倍?!カランメソッドを徹底解説!
こんにちは。
英語脳パズルのTakaです。
カランメソッドって聞いたことありますか?
ケンブリッジ英語検定試験を約4倍のスピードでクリアできるとされる画期的な英語習得方法、カランメソッド。
これはロビン・カラン氏が英語を母国語としない人向けに開発した英語習得方で、今や世界中に広まり、近年日本でも取り入れられつつあります。
この記事では、
カランメソッドとは何なのか
なぜ効果的なのか?
どんな人に向いているのか?
を解説していきます。
使い方をしっかりと理解すれば、非常に効果的な方法となりますのでぜひご参考ください。
カランメソッド(Callan Methodとは?)
カランメソッドの名称は、創始者であるロビン・カラン氏からきており、世界中で多くの企業やスクールに取り入れられています。(日本の有名企業であればNTTデータグループ、株式会社メルカリなど)
このロビン・カラン氏は、もともとイギリスで生まれ、20代のときにイタリアで英語の先生としてキャリアをスタートさせたのですが、そこで彼はこんな問題意識を持ちました。
「英語レッスンは退屈で効率が悪い」
その日から言語学習のメカニズムに興味を持ち、日々研究を進めました。そうして生涯を通じてカラン氏が学んできたこと、生徒に教えることで生まれたノウハウは徐々に体系化されていきました。
そうしてできあがったのがカランメソッドなのです。
「通常の学習方法に比べて4倍のスピードで英語が習得できる」とされ世界中に広がり、近年は日本でも度々話題に上がっています。
通常の4倍のスピードで習得が可能?!
カランメソッド公式によると、「平均的な学生がケンブリッジ英語検定試験*PETのレベル(TOEIC換算およそ630点)に到達するまで、通常は350時間かかるところ、カランメソッドでは約80時間で到達できる」とのこと。
つまり通常の学習と比べると約1/4時間まで短縮することが可能なのです。
通常の4倍のスピードで習得が可能と言われても少々疑わしいですよね。ではどうしてそんなことが可能になるのでしょうか?続いてはカランメソッドの特徴についてご紹介していきます。
ダイレクトメソッド(直接教授法)の効果
カランメソッドでは、ダイレクトメソッドというものが採用されています。ダイレクトメソッドというのは「学習者の母国語を使うのを控え、目標言語のみを使用する」方法、つまり「すべて英語でレッスンが行われる」のです。
カランメソッドの特徴
通常の英会話レッスンでは「フリートーク」「テキストに沿って英会話」「シチュエーションを決めてロールプレイ」などが一般的かと思いますが、カランメソッドでは全く違うレッスンが行われています。
①独特なレッスンフロー
まずカランメソッドの最大の特徴は、その独特なレッスンの流れにあります。まず講師は質問をする際に2回同じ質問をします。1回目はゆっくりめのトーンで、そして2回目は高速で。そして質問が終わると間髪入れずに生徒が回答します(この時、講師も正解の文章を言う)。
講師)2回同じ質問をする
Is this a pen?(ゆっくり)
Is this a pen?(早く)
生徒)講師)間髪入れずに同時に回答する
Yes, it is a pen.
この流れでレッスンがずっと続いていきます。最初は戸惑いを覚えるかもしれませんが、翻訳する隙が生まれないことがスピーキングの瞬発力を高め、英語脳を作っていくことに繋がるのです。
実際のレッスンの内容を見てみたい方はこちらの動画をご参照ください(オンライン英会話ネイティブキャンプ)。
②テキストを見てはいけない。話す、聞くに集中する
カランメソッドのレッスン中は、テキストを見てはいけません。文字情報が与えられないため学習者は聞くことと話すことに集中します。このある意味スパルタな状況が英会話で最も重要な「音」への意識を強めることができるのです。
③フルセンテンスで答えて、語順を使いこなすスキルを育む
通常の会話では、”Do you like apples?”と聞かれた際は、”Yes, I do.”と短縮形で答えますが、カランメソッドではこれを行いません。
カランメソッドでIs this pen black?と聞かれた際は、Yes, the pen is black.とフルセンテンスで答えるルールになっています。
これは「文法構造を身につけるため」とされています。相手に伝わるだけでは不十分で、完全に正しい文法を瞬時に伝えられるようにトレーニングされます。
④小さなミスでも即座に、何度でも修正。正しい英語が身につく
多くの英会話レッスンでは、小さなミスは指摘されないことが多いのですが、カランメソッドでは違います。講師はミスを許容しないように教育されているため、何回でもミスが修正されます。ある程度流暢に話せる人でもミスはするため、レベルに関係なく上達が見込めるルールになっています。
⑤レッスンを止めてはいけない。とにかく英語の瞬発力を鍛える
カランメソッドのレッスンは、生徒ができるだけ多くスピーキングに費やし、瞬発力を身につけられるように設計されています。
そのため分からない部分があっても質問をすることは許されず、とにかく話すことに重点が置かれています。 今は分からなくても理解はあとからできる場合というのが多くあるため、とにかくレスポンスに集中させる仕組みになっています。
カランメソッドならリスニング&シャドーイングを効率よく練習できる
カランメソッドのルールは独特であるため、始めは戸惑いを覚えてしまう方も多くいらっしゃいます。しかしその内容を詳しく分解してみると「負荷が高いシャドーイング」なのです。
カランメソッドの中にあるシャドーイング要素
①講師が2回質問を読み上げる(リスニング)
Is this pen black? Is this pen black?
②生徒が文型を「疑問文→肯定文」に変えて返答する(シャドーイング)
Yes, the pen is black
このように、レッスンの内容は「聞いたことを繰り返す」というものです。その中で通常のシャドーイング学習との違いは、「文型を変えて返答する」ことで、語順への意識が生まれる点です。
質問に間髪入れずに答えるという練習を繰り返すことで、英語の語順を無意識レベルで使いこなせるようになっていきます。そうやって英語がペラペラになるというのがカランメソッドが機能する仕組みです。
カランメソッドを使った人の体験談
Aさん(30代)
もともと基礎的な英語力はありました(TOEIC890点)。カランメソッドを半年間受けましたが、リスニングとスピーキングへの反応速度が向上したと感じました。ただし講師のスピードが容赦ないので初心者にとっては少し難しいかもしれません。
Bさん(20代・大学生)
ライティングはある程度得意だったのですが、スピーキングで瞬時に答えることに苦手意識を感じていました。基礎レベルから始めましたが、抜けていた基礎を補充できましたし、会話でレスポンス力が上がったと感じています。ただし継続が難しいので、習慣化がカギだと思います。
Cさん(40代)
もともとTOEIC550点くらいではじめました。半年くらい毎日続けましたが、英会話のみ受けていたにも関わらずTOEICスコアが550->660に。おそらくカランメソッドの中にあるシャドーイング要素がスコアアップに寄与しているんだと思います。「劇的な効果!」みたいなのは感じませんでしたが、会話での理解力や返答スピードはかなり上がったと思います。
どんな人がカランメソッドを利用すべき?
「英語が4倍早く上達する!」
なんとも魅力的に聞こえますよね。しかし、どんなメソッドにもデメリットはある物です。ここでは、どんな人であればこのメソッドが有効になるか見ていきましょう。
カランメソッドをおすすめできる人
・英語の基礎会話はある程度できる人
・集中したり、繰り返し練習することを楽しめる人
・正しい文法で英語を学習したいと考えている人
挫折してしまうかも知れない人
・雑談ベースでスピーキング力を伸ばしたい人
・英語での基礎的な部分が身についていない人
結論としては、中学英語程度の基礎的な語彙力・文法力がある方なら、一度試してみる価値があると思います。
ただ、中学で学んだ内容を忘れてしまっている方、中学英語を駆使してある程度の英語を話すことが難しいという方は、先に基礎力の強化に取り組んだ後にカランメソッドにチャレンジしてみてください。
自分のレベルだとどっちなんだろう‥という方はぜひ一度プロに聞いてみるのがおすすめです。英語脳パズルでも、無料カウンセリングを受講いただけるため、ぜひお気軽にご相談ください。また、弊社が提供しているレッスンの中で認定講師によるカランメソッドを受講いただくことも可能です。
英語脳パズルとは?
今回はカランメソッドについてご紹介しました。
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