『ハプニング』から学べ。英語脳を作る体験型記憶トレーニングとは?
こんにちは。
英語脳パズルのTAKAです。
「楽器、スポーツ、言語、は小さいうちから始めた方が良い」という言葉は良く聞きますよね。
なぜ子どもは吸収が早いのでしょうか?大人の私たちが彼らから学べることは何でしょうか?
実は、子どもは大人よりも、より『実践的な学び方』をしています。本記事では子供の学習アプローチを紐解くことで、あなたの英語習得にどのように応用できるのかを解説していきます。
子どもは問題を起こしながら成長する
まずは、大人と子どもの「学び方の違い」についてお話していきましょう。
例えば、子供が言語を覚える時どのようにして覚えていくでしょうか?
生まれたばかりで全く言語が分からない赤ちゃんは、そもそもお母さんとコミュニケーションを取れない問題を抱えているわけです。ではそんな赤ちゃんは、どの様にこの問題を解決していくでしょうか?
大人は、新しい言語を学ぶ場合、まず単語や文法などの『ルールや方法論』を学んだあと問題に取り組みますが、赤ちゃんはどうでしょうか?
とりあえず泣いてみますよね。
そうやってお母さんの反応をみながら、『この場合はこう言うのか』と言葉を覚えていくのです。つまり、問題を起こした後でその対処法について学んでいくのです。
赤ちゃんはある意味で、人生の中で最も生きるのに必死な状態とも言えますよね。右も左も分からないわけですから。
そういった不確実な状況の中で起こった問題に対処して覚えた記憶は、長期記憶として残りやすく、同じ状況に出くわした時に引き出しやすくなります。
記憶はハプニングが大好物
混乱の中で試行錯誤しながら覚えた記憶の方が定着しやすいというのは、脳科学の分野でも研究されています。ここでは2つの研究論文を見ていきましょう。
まずこちらの研究(Confusion can be beneficial for learning)では
間違いや矛盾した情報も適時与えられながら、混乱の中で学んだグループ
カリキュラム化された学習ステップの中で学んだグループ
に分けて実験を行いました。
このうち混乱しながら学んだグループのほうが、学んだ知識を新しい状況でも使えるようになったという結果が出ています。
つまり、整理されたステップで学ぶよりも、不確実な状況の中で試行錯誤したほうが様々な状況に適用できるスキルが身につくということです。
子どもは方法論など一切分からないうちから問題に取り組んでいきます。そうして必要なものを徐々に身につけながら、最終的には大人を超えるようなスキルを身に着けていくのです。
次にこちらの研究(A memory of errors in sensorimotor learning)では、
まずは失敗することが新しいスキルを身につけるための近道だということが示されています。
つまり脳には失敗したことを受け入れるための領域が用意されており、トライアンドエラーを繰り返すことで定着していくと示されました。
2つの論文が教えてくれること
自己流で身につけた方法論は、忘れない
ではこの子どもの学び方をどのように英語学習に取り入れられるでしょうか?
英語脳パズルでは、「まずは、今ある知識で英語を話す。」ことが大切だと考えています。
「できない」というストレス、「何ていうんだっけ」というもどかしい経験をすると、また同じ状況に出くわしたときに思い出しやすくなります。
僕の友人に、タイで新型コロナウイルスに感染した人がいるのですが、彼は高熱のなかフラフラの状態で病院に行き、「医者に見てもらいたい」と英語で伝える必要がありました。
「診断してもらう」ってなんて言えばよいのだろう‥
I want to diagnosis (正しくはI want to get a diagnosis from a doctor.)
通じません。何て言えば通じるかな‥
I want to see a doctor.
通じました。そして保険を使うために医者の証明書が必要です。
証明書って何ていうんだろう‥
I need a report from the doctor. I want to use insurance.
すると看護師さんが
You need a medical certificate from a doctor, right?
あ、そういえば伝わるのか。
Yes. I need a medical certificate. Thank you.
忙しい看護師さんに時間を取らせてしまった申し訳ないという気持ち、コロナによる全身のだるさ、ちゃんと伝わったかなという悔しさ‥こういったすべての要素が、英語のフレーズを覚える手助けをしてくれました。
彼は病院のシチュエーションについてテキストで学んだことはないのですが、フィリピンを訪れた際に再び病院に行く機会があり、今度は落ち着いて話すことができました。
『悔しいの先取り』をしよう
もちろん何回も繰り返すことでその時は定着はするでしょう。しかし不確実な状況が頻繁に起こる英会話の中では、暗記したフレーズのうち、どのフレーズを記憶の引き出しから引っ張り出してきたら良いか悩んでいるうちに、話すタイミングを失ってしまうなんてことがよく起こるわけです。
あなたは中学までの英語学習を通じて、ある程度の英語は知っています。シンプルイングリッシュには十分な量です。
あとは、『言えなくて悔しい』という体験を多く経験し、その場で言うべきだったフレーズをひとつづつ学んで行くことで瞬間的に英語が口から出てくる能力を養っていけば良いのです。
あなたがどんな状況でも適用できる英語スキルを身につけるためには、まず不確実な状況に身を置いてみて、そこから学ぶことが一番早いと僕は考えています。
まずは、外国人と英語で話してみましょう。その状況に身を置くことで脳はアドレナリンを出し、自分がすでにある知識を引き出そうとフル回転します。
『できない、言えない』と言う悔しい体験を先取りすることで、体験と学びをリンクさせれば、記憶はより深くあなたの中に定着し、『身について』いきます。
英語脳を作る体験記憶型トレーニングとは
今回は、子どもはなぜ吸収が早いのか?という疑問をもとに、効率的な英語学習についてのお話をしました。
英語脳パズルでは考えていることを英語で瞬時に組み立てる、3ピースのパズルゲームでゼロから英語脳を作る次世代型のトレーニングを提供しています。
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