ロシア料理のお店について
ロシアがウクライナに侵略した。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎い。
悪いのはロシア政府のリーダーとその一派で、普通に暮らしてるロシア人まで憎しみの対象にするのは、単細胞すぎる。
そんなことを思ったきっかけがこの記事だ。
話は、昔にさかのぼる。戦前、ソビエトのスパイの近衛内閣に対する工作が大成功した。この時の居力者に朝日新聞の者が複数いた。
怪しい人物として疑惑を賭けられながらも生き延びて、近衛内閣ではいまの官房長官をやって日本社会党から戦後議員になったやつもいる。
他にも悪い奴らばかり。
そんな彼らが作った造語に鬼畜米英という言葉がある。
当時、アメリカとイギリスでは、どっちも同じくらいの大国だった。しかし、英米でなく米英とやったところに、日本をアメリカとまずぶっつけようというソ連の意図を組んだ朝日新聞の関係者の思惑があるように邪推する。
で、一部夜郎自大でバカな自称愛国者のヒステリーは、英語禁止ムードをつくり、それが同調圧力になった。
敵の言葉を研究しなければ、敵が何を言っているか理解できない。要するに敵を知って、自分も知って客観的に状況の判断ができてはじめて、戦に勝てる可能性が上がるのに、それを放棄するムードが醸成されちゃったのだ。
仮想敵国あるいは、戦争相手であるアメリカの政府や軍を憎み勝とうとする気迫と、個々のアメリカン人を憎む気持ちは一緒である必要は全くなかったのに、憎むべきというムードが作られたのが、近衛内閣から敗戦までの間のことだったと思う。
私の感覚による邪推だけど、そのムードを作って一番得をするのは、スターリンが率いるソビエトだったと思う。
意図的に、ソ連は、日本の敵対心をアメリカに向けた。その時朝日新聞の関係者がものすごく協力をした。
仮想敵国をソ連だけにして、WW2参戦直後には、西へ西へ行って、イギリス領のインドを攻めるイメージならば、たぶん日本は負けても、実際の敗戦と比べるとだいぶましだったと思う。
満州も維持できるくらいの負けで済んだかもしれない。
しかし、アメリカ全部を憎いと思って、東へ東へ行ってしまった。肝心のインパール方面への作戦は、だいぶたってから。その時日本はもう弱ってしまっていた。
これは、朝日新聞を初めてする新聞を信じた純朴な人達が新聞に騙された話で終わらせたら反省がない話だ。
自分で考えることをやめた愚かな人が無批判に、新聞をうのみにした罰として、敗戦ですべてを失ったんだと思う。
今に話を戻す。ロシアのウクライナ侵略が悪いと思う気持ちとロシア人やロシアの文化を憎むことは、同じではない。
ロシアって書いてあるから敵!そういう単細胞は、みんなの迷惑だ。
今日本にいるロシア関係者でウクライナをめぐる問題で敵になりうる連中は、ロシア大使館の中にいる大使とプーチン政権に忠実な者、あとは、ロシア人でプーチンの暴挙をたたえてる者だけだ。
我々は、それに対してどう戦うべきか?
幸い、日本は、戦争状態にはない。だから、使う武器は、言葉だけだ。
プーチンを支持していないロシア人やロシア料理、ロシア文化が好きな人、ロシアなんちゃらの看板で商売をしてる人をどう扱ったらいいか?
その答えは簡単で、普通に人間として扱えばいい。それ以上でもそれ以下でもない。
僕はそう考えている。
前置きが長くなったけれど、おいしいロシア料理の店が東京には、結構ある。
コロナに加えて、ロシアの全部が嫌い、憎いみたいなムードが一部で醸造されてしまうと、せっかくのおいしい店がつぶれてしまう。
それは避けたい。
どういう人間がロシア料理を日本にもたらしたか?
ロシア料理の作り手にはどんな人たちがいるか?
ちょっと考えてみると結構奥が深い。
おそらく黎明期は、WW1の末期、ドイツが放ったコロナウィルスよりも強力な思想兵器レーニンがロシアをぶっ壊した。
当時のロシアの体制側にいた人たちの中には、日本に亡命した人たちが少なくない。菓子屋のモロゾフとかもそのころからいるロシア系だ。日本人の材木屋さんとの共同ビジネスで成功した。
比較的沢山のロシア人が日本に来た大一時期はロシア革命後の数年間だ。そのころのご先祖の料理を守っている、日本人になったロシア人を祖先に持つ人たちがロシア料理をしていることが今でもある。
WW2 後、冷戦時代は、ソ連大使館に近い六本木に数件ロシア料理屋ができた。僕は、そんな店で、出会い系アプリで知り合ったロシア人にピロシキ20個をお土産に買わされて、音信不通になったことがある。
余談は置いておいて、しっかり丁寧に作っているロシア料理はおいしい。また、食後に胃を癒すウォッカもなかなかいい。
時間は流れてバブルの時代以降、日本に出稼ぎにきたロシア人のお姉さんたちもロシアの料理を伝えた。数は多くないけれど、錦糸町をはじめいろんなところでロシアのお姉さんは、おばさんになっても頑張ってさまざまな商売をしている。彼女たちの胃袋を満たす店もかなり増えた。
改めて、単細胞には、問いたい。それでも、ロシア料理まで憎みますか?
憎い場合、内心は変えられないけれども、暴力とか罵詈雑言とかは、やめたほうがいいってことだけは、理解してほしい。
あと、一度、孫子の兵法ではないけれど、敵を知る意味で、ロシア料理とそのもてなし態度を研究しに行けば、いいと思う。決してロシア料理屋さんが敵ではないと舌が理解すると思う。
最後に日本がウクライナを支援するためにできることをあげて、終えます。
1)金の支援
2)ロシアとその支援国への経済制裁
3)難民の受け入れ
4)ロシア大使館のネット発信へのBOOOイング。
仮に憲法での規制がなければ、海上自衛隊によるウラジオストック機雷封鎖および陸上自衛隊による千島列島、樺太の占領もあります。しかし、まだ準備が不十分ですね。
おしまいです。
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