顎の真ん中に「デキモノ」ができた。
親指でさわると、
「あ。これはできたな」
ふぅ。どうしても気になるので、潰してしまう。
「ばいきんが入るよ」頭のなかで声がする。
「痛い痛い」
あ、血が出てしまった。。。
女性として、妻として、人間としてどうなの?とも思うが、私は鏡をほとんど見ない。
気が向いた時しか見ない。顔を洗っても、自分の髪型や見栄えを観る習慣がない。
そもそも習慣というものが定着しない性格。1日24時間という時間軸とかもかなり怪しい。(子育てで大分鍛えられてきている(?)気がするけど)
でも、人物画を描いているから、人の骨格や色味というのには敏感に興味がある。
「にっこり笑った時にできる登頂部にチークをのせましょう。」
とか、すごくワクワクする。
だから、時々化粧をしようと思い立ったときには、自分の顔とは考えず、無心に今までに得た知識をフル活用して化粧を楽しむ時もある。だんだん楽しくなって、アクセサリーを引っ張り出して、つけてみたりもする。
出来不出来はよくわからないが、そこだけ考えても、何を考えているかわからない人なのだろうな。
自分の顔と向き合うと、なんとも不思議な気持ちになる。
化粧についても、この年にもなると「機嫌をよくみせる道具」とか、「不健康じゃないですよって示すためのもの」なんだろうと、合点やった方がいいとは思うのですがね。習慣にはできない。
改めて鏡をみるとシミ、シワがいっぱい。「お母さん」から生まれた日から、すべすべできれいなときもあったんだろうなぁ。続けて掌をみると、ものすごく手相が濃い。うん。見易い手相だ。
それにしても、顔にひとつ点が入ると、なんともバランスが悪い。ちょうど髭面に見える位置。
まぁ目立たないようにファンデーションで何とかしとこう。
今日はそれしかしなかった。
鏡を見たのに観なかった。
のっぺりとした顔。立体感も、彩りもない、目が二つと鼻がひとつと口がひとつの顔。
まぁ、いいか。
そして、お昼はマックを食べる。
「なおんないぞー」
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