経営者に捧ぐ信用と信頼の違いとは?

本日は
経営者を育てるアドラーの教え
https://tsukiya.biz/l/m/JJeFcN02HuPYq7
という本の中から

信用と信頼の違いを紹介したいと思います。

ー以下本より転載ー

信用と信頼の違い

組織の中には2つの原理が存在します。

生産性の原理と人間性の原理です。

このうち生産性の原理は「信用」によって測られます。

一方、人間性の原理は「信頼」によって実現できるものです。

信用(クレジット)と信頼(トラスト)はどこが違うのでしょうか。

アドラー心理学では、信用とは「相手の悪意の可能性を見極め、しっかりとした裏付けをもとに信じること」であり、信頼とは「常に相手の行動の背景にある善意を見つけようとし、根拠求めずに信じること」と定義されます。

つまり信用とは条件付きで信じることであり、信用とは無条件に信じることなのです。

例えば、お客様との関係は信用取引です。また、上司部下と言う縦関係の中で行われる評価も、「どれだけの成果を挙げたか」と言うような生産性を物差しにして測る信用の部分があります。

これに対して本当に信じ込んだのならば、若干のチェックはするとしても、原則的に相手に任せきる、これが信頼です。

私は組織には生産性と人間性の両方が必要だと思います。

特に短期的な視点で見れば競争は必要なものです。

また長期的視点で見たときには、信頼が絶対に必要になります。

だから、信用と信頼は両方とも必要だと言うことになるのです。

ただ今までの日本企業はあまりにも生産性に偏りすぎていました。

競争を煽ることによって短期的な成果を求めようとしてきました。

しかし、前章でも述べたように、恐怖によって社員のモチベーションを上げるような手法は長続きしません。

そしたやり方から相互尊敬、相互信頼にも基づくモチベーションに移行しなければ、会社は遅かれ早かれ行き詰まることになるでしょう。

そうならないためにも、人間性の原理を取り戻す必要があるのです。

それによって生産性も高まると私は信じて疑いません。

こういう見方をベースにした上で、先程の話に戻ると、人と良い関係を築き、人を育てると言う観点から見ると、相手に対する信頼が絶対に必要です。

相手の行動の一つ一つを評価するのではなく、相手の人間性を無条件に信じるところから相互信頼のが生まれるからです。

ー転載以上ー

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アドラー心理学forBusiness@榎本たか
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