ゆかい・痛快・かわいい!ロッタちゃん
みなさん「ロッタちゃん」というかわいいヒロインをご存知ですか?
ロッタちゃんは、『長靴下のピッピ』でも知られるアストリッド・リンドグレーンの作品で、世界中で愛されている4歳の女の子です。
ニイマン家の末っ子のロッタちゃんは、いつも不満でいっぱい。
こんなチクチクするセーター、いやだ!ベルベッドのワンピースがいい!! ―ベルベッドは日曜日に着るの。やわらかくていいでしょ?
わたしだって自転車に乗れるんだもん!買ってよ! ―来年のお誕生日まで、待ってちょうだい。
ねぇ、わたしは?
お兄ちゃんとお姉ちゃんと一緒につれてって!
―ロッタはまだ小さいからな。もう少し大きくなったらな。
などなど、大人たちにことごとく思いを打ち砕かれます。
落ち込むロッタちゃん…の姿はどこにもありません。
大人顔負けの知恵と行動力で、ロッタちゃんはどんどん願いを叶えます。
この、ロッタちゃんの思いがけない行動は、時に肝を冷やし、時に感動し、
時に感心し、そして
「自分の子供にはしてほしくないな」と思わされます(笑)
それでも、4、5歳の子供達に見てほしいな、と思うんです。
ロッタちゃんが引き起こすハプニングは、どれも現実では子供達にはできないことばかり。
4歳の子をひとりでお留守番させたり、
真っ暗ななかひとりでおつかいへ行かせたり、
大人の自転車に乗っかって大怪我したり……
ここに、フィクションの魅力がある、と私は思います。
大人も、現実ではなかなか太刀打ちできないことってありますよね。
出世に負けそうになったり、理不尽なことを会社から告げられたり…
そんなとき、『リーガル・ハイ』や『花咲舞がだまってない』など「悪者」をやっつけるヒーロー・ヒロインの登場するドラマを見てスッキリすることってあるのではないでしょうか。
子供達にとって、ロッタちゃんはまさに「理不尽」という悪者に果敢に立ち向かうヒロイン。自分達の抱える不満の風船を、ロッタちゃんが痛快にパンッ!とはじいてくれるのです。
チクチクするセーターを着ずにママに叱られたロッタちゃん。
ママが留守の隙をみて、おとなりのおばさん家へ行って、「お引っ越し」を決行し、気味悪い倉庫で泊まり込みを決意します。
自転車はまだ早い、と言われ、となりのおばさん家の倉庫にある大人用の自転車をこっそりぬすんで、乗っかったうえに、坂をくだるロッタちゃん。
なんてかっこいいんでしょう……!!!
とはいえ、子供万歳!の映画ではありません。
ロッタちゃんがこんなに自由に振舞えるのは、大人たちのやさしい眼差しがあってこそ。
とても手のかかるロッタちゃんですが、大人たちは決して手をあげません。
ロッタちゃんが意地を張って決め込んだことを、大人はそっと見守ります。
「待ってるわね」という姿勢を伝えながら。
大人たちの見守り方もまた、自分の子育てを見つめ直すきっかけにもなる、
そんな作品です。
映画は2作品出ています。
『ロッタちゃんはじめてのおつかい』は冬から春のおはなしで
絵本の
『ロッタちゃんのひっこし』『ロッタちゃんとクリスマスツリー』
のエピソードが収録されています。
『ロッタちゃんと赤いじてんしゃ』は春から夏のおはなしで
絵本の
『ロッタちゃんとじてんしゃ』のエピソードが収録されています。
お姉さんの視点で描かれた
『ちいさいロッタちゃん』は2本の映画にそれぞれエピソードが収録されています。
絵本が好きな子は、絵本を先に。
絵本が苦手な子は、映画を先に。
どちらから見せても楽しめる『ロッタちゃん』の世界に
親子で夢中になりませんか?
当店は、映画は取り扱っていませんが、絵本は現在予約受付中です。
発送は、9月上旬の予定ですが、今すぐ読みたい!という方は本屋さんなどで『ロッタちゃん』シリーズを探してみてくださいね!
お問い合わせ、お待ちしております。
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