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【学校図書館】これから手渡していきたい女性の伝記本。

これは当時の記録も含んだ記事を加筆修正しています。
学校司書は2020年3月退職しました。

昨年秋から
縁あって
小学校の図書館で働いております。

今日は
伝記本のおはなし。

学校の図書館ですから
「学習」に役立つ本も必要とされます。

なかには授業でしか使われない
大型の本もありますが
伝記本は大人気

マンガ形式で描かれているものもあるので
読みやすく、中学年から高学年まで
借りていきます。

みんな、どんなの借りていくのかな~
なんて伝記の棚をのぞいてみたら

豊臣秀吉、ガリレオ・ガリレイ、アンリ・ファーブル、ナイチンゲール、エジソン、モーツァルト、マザー・テレサ、二宮金次郎、キリスト、アンネ・フランク、キュリー夫人、源義経……

などなど。
いろんな本が揃っているなぁ~

と思いながらも

ううーん、女性ものの伝記が少ないなぁ。

と感じ。

50冊は優に越える伝記本のなかで
女性はたったの6,7名ほど。

いや、もっといるはずだ、と思い
伝記本で調べるといくつか見当たったので
仕入れてみました

…が。

戦前、戦後あたりになってくると
また違ってくるのですが

さらに時代を遡った方々の、
女性の伝記はほとんど

夫人・母親・仕事

の3つが揃っています。
いずれも夫を立てる、あるいは同志として支え会う形で
母親としても子供たちの世話を一身に受け
そのうえで仕事をしている。

という構成でした。

これはまずい。まずいぞ…

こういう類いの伝記本を読んで
今は気に留めていなくとも
大人になり、子供が生まれたときに
どこか「完璧な母親像」を目指してしまわないか。

彼女たちを「憧れの母親像」
にしてしまわないか。

そんな不安に駆られました。

私自身
子供を三人育てながらの
家事育児、本屋の運営、学校司書の仕事は
ひとりでするには無理があります。

周りに助けてもらっていますが
「もっとちゃんとしたい、できるはずだ」
という思いを常に抱えています。

できれば
結婚や子供に囚われずに
活躍した女性を扱う伝記も
多く仕入れたい。

結婚がいいわるいとか
子供がいるいないとか
そこにこだわるのではなくて

どっちの人生も肯定するために
仕入れたい。


絵本を含めるとまだあるのですが
「本」という形になると
数えるほどしかなく。

「人」だけでみると
あるにはあるけれど
内容や構成をみて、これじゃないんだよなぁ、
とひとりごちたり。

まだまだ
開拓してもらいたいな、と
思うのでした(^^)

図書館のはなしを
おすそわけでした!

以下、追記(2020年6月)

せんぱくBookbaseでもNanuKが選書した伝記本を扱っています。
詳細は、noteのトップページにある「ストア」をご覧ください。

気になる書籍がありましたら購入も可能です!
(ネットの書籍は一部ですので、さらなる品ぞろえはぜひ八柱へお越しください!)

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