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【エニアグラム】タイプ2『助ける人』とは?

エニアグラム・ファシリテーターの高橋あけみ(@akemi_ennea)です。

今日はタイプ2『助ける人』について見ていきたいと思います。


タイプ2は、愛情深く、思いやりのあるタイプです。寛容で、共感的であり、気持ちのつながりを大切にします。人に喜んでもらうために、自分の時間や能力を進んで提供し、さまざまな形で助けます。


タイプ2のおもな特徴

タイプ2は人生において人間関係を重視し、愛する人たちとのつながりを保ちたいと望みます。人の役に立つことをしているとき、もっとも意味のある生き方をしていると感じます。

多くの場合、理屈やルールよりも、感情や好き嫌いに焦点を当てます。頭で納得するかどうかではなく、心が動くかどうかで行動を決定します。また、人に対する好意や、ポジティブな感情(楽しい・嬉しい・おいしいなど)をはっきりと表現する傾向があります。

タイプ2は「助ける人」という名前がついていますが、必ずしも世話焼きというわけではありません。例えば手料理をふるまったり、面白いことを言って笑わせたり、飲み代をおごったりと、さまざまな方法で人に喜んでもらおうとします。

好きな人とのつながりや親密さを求めますが、それが「相手を独占したいという気持ち(所有欲)」や、共依存につながることがあります。相手との関係に依存し、束縛したり、嫉妬深くなったりすることがあります。

タイプ2の深層心理

タイプ2の根底にあるのは、「愛を感じたい」という思い(根元的欲求)です。この背景には、「自分は愛されないのではないか」という恐れがあります。

そのため、人から必要とされ続けるには、喜ばせたり、役に立つことをしなければいけないと感じます。

そして無意識のうちに、自分のしたことに対する感謝や見返りを求めてしまう傾向があります。もし、期待するような方法で好意や感謝を表現してもらえなかった場合、怒りを感じるか、あるいはさらに相手に尽くさなければならないと感じます。

タイプ2の人間関係

多くの場合、親しみやすくフレンドリーです。タイプ2の中には、明らかに社交的な人もいれば、内向的に見える人もいます。しかしいずれにしても、自分自身より他の人の気持ちやニーズに焦点を当て、その人たちが欲しているものを察知して提供します。

タイプ2は人に対して、個人的な関心を寄せ、情熱的でもあります。「あなたに関心があります」というメッセージを、相手に伝わるやり方で投げかけることができます。そのため、短期間のうちに人と親密な関係を築くことがよくあります。

しばしば、人に喜んでもらうために自分の時間や労力、お金を使いすぎることがあります。人との間に適切な境界を引くことができず、相手が求めていないものまで提供してしまうことがあります。そして自己犠牲した分、さらに過度の見返りを求めてしまうかもしれません。

タイプ2にとっての成長

タイプ2には、心の温かさとともに、どうすれば相手が喜んでくれるかを真剣に考え、実際に行動に移す力があります。これまで多くの人が、タイプ2の献身に助けられてきました。

そんなタイプ2の成長には、「自分自身を愛する」ということがテーマになります。つい相手に見返りや愛情を求めてしまうのは、自分自身の気持ちをないがしろにしてしまうことが関係しています。自分のニーズ(したいこと、したくないこと)を大切にし、自分で自分のこころを満たすことができるようになれば、他の人からの愛に依存する必要がなくなっていきます。

健全な状態になるにつれ、タイプ2は人に対して、見返りを求めることなく愛情を注ぐことができるようになります。自分自身を大切にしながらも、必要に応じて相手を助けるということができます。相手を自分に依存させるのではなく、本当の意味で相手が成長し、独り立ちすることができるよう、支援することができるのです。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。

▼他のタイプについては、こちらのマガジンにまとめています。ぜひ読んでみてください。

https://note.com/ennea/m/m25bf50cb04fc

▼今回の記事を書くにあたり、下記の書籍を参考にしました。

『エニアグラム【実践編】 人生を変える9つのタイプ活用法』
(ドン・リチャード・リソ&ラス・ハドソン著、高岡よし子&ティム・マクリーン訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/4041073189/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_xv7LFb022HV1Z?_encoding=UTF8&psc=1

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