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【エニアグラム】タイプ3『達成する人』とは?

エニアグラム・ファシリテーターの高橋あけみ(@akemi_ennea)です。

今日はタイプ3『達成する人』について見ていきたいと思います。


タイプ3は、生産的で上昇志向のタイプです。能力や才能を伸ばして、さまざまな物事を達成します。スマートで、適応力があり、社会的に価値のある成果を生み出します。


タイプ3のおもな特徴

成功志向で、向上心が強く、自身の能力を開発することに多くのエネルギーを費やします。タイプ3が達成を目指す姿は、他の人たちをも励まし、勇気づけます。

きわめて適応力があり、置かれた環境やコミュニティの中でどのような資質が評価されるのかを敏感に感じ取ります。そしてその資質を体現しようとし、多くの場合、卓越した結果を残します。営業マンであるにせよ、アーティストであるにせよ、専業主婦であるにせよ、その分野の中で秀でることを目指します。

何かに取り組むときは、まずビジョン(成功のイメージ)を描き、目標を立て、強い意志力とともにそれを実行します。途中のプロセスよりも結果を重視するため、目標を達成するのに必要であれば、手段や方針を柔軟に変更することがあります。

タイプ3は、周りからどう見えるかというイメージを意識する傾向があります。状況に応じて、好ましい印象を与えるような外見をしたり、コミュニケーションのとり方を工夫します。失敗するところや、陰で必死に努力しているところを見られることに対しては、強い抵抗を感じます。

タイプ3の深層心理

タイプ3の根底にあるのは、「価値ある存在でありたい」という思い(根元的欲求)です。この背景には、「自分には本来、価値がないのではないか」という恐れがあります。

タイプ3は、自分の価値を確認するために、周りからの反応や評価を手がかりにします。そして、よい印象を与えることができるよう、高いスキルを身につけたり、魅力を磨いたりします。

しかし、周りからの評価を気にかけるあまり、自分の本当の気持ちや、本当にしたいことが何なのか分からなくなることがあります。目標を達成した際、周りからの期待に応えられたことへの安心はあっても、心からの喜びや充足感を感じられないことがよくあります。

また、絶えず人との比較や競争に身を置き、その結果によって自己評価が変動するため、自分に価値があるという安定した感覚をもつことが難しくなります。

タイプ3の人間関係

多くの場合、スマートで有能であるという印象を与えます。必ずしもリーダーになるわけではありませんが、卓越した結果を出すことによってチームを引っぱったり、メンバーの士気を上げたりすることがあります。仕事では感情を抑えてビジネスライクに振る舞うことが多いですが、プライベートでは感情を出すこともあります。

人の気持ちを動かしたり、やる気を引き出したりすることに長けています。他の人たちが自身の才能に気づき、それを育てることができるよう、励ますことがあります。なぜなら、自分自身を成長させ、可能性を開くことの楽しさを知っているからです。

しばしば競争心が強く、周りより抜きん出ていたいと望みます。平凡な人間として埋もれてしまうことに恐れを感じるため、リーダーやエースではない「ただのチームの一員」として働くのが苦手な傾向があります。また、周りの人に対して、弱さを見せたり、辛い気持ちを打ち明けることが難しいと感じます。

タイプ3にとっての成長

タイプ3は、「自分自身を成長させる」ということに関して、並外れた意欲と実行力をもっています。この資質は、社会的成功につながるだけでなく、内面の成長に取り組むときにも役立ちます。

タイプ3が、より安定した自信や、成果に対する満足感を得られるようになるには、周囲からの評価ではなく、自分自身の心の声を大切にする必要があります。誰かに称賛されるために駆り立てられていると感じたら、立ち止まり、自分自身が本当は何を感じているか、気づきを向けてみることが効果的です。もし信頼できる友人がいれば、勇気を出して、弱さや恐れなどを打ち明けてみるのも役立ちます。

健全な状態になるにつれ、タイプ3は「成功しなければ」と駆り立てられることが減っていきます。多くの場合、自分のスキルや経験を社会に役立てて成功をおさめますが、人からの評価に頼らなくなります。自分自身がそのままで価値ある存在だということを感じることができ、真に意味のある充実した生き方を求めはじめます。周囲と比較することをやめ、協調して働き、優秀さだけではなく誠実さによって信頼を獲得します。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。

▼他のタイプについては、こちらのマガジンにまとめています。ぜひ読んでみてください。

https://note.com/ennea/m/m25bf50cb04fc

▼今回の記事を書くにあたり、下記の書籍を参考にしました。

『エニアグラム【実践編】 人生を変える9つのタイプ活用法』
(ドン・リチャード・リソ&ラス・ハドソン著、高岡よし子&ティム・マクリーン訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/4041073189/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_xv7LFb022HV1Z?_encoding=UTF8&psc=1

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