見出し画像

【エニアグラム】タイプ7『熱中する人』とは?

エニアグラム・ファシリテーターの高橋あけみ(@akemi_ennea)です。

今日はタイプ7『熱中する人』について見ていきたいと思います。


タイプ7は、好奇心旺盛で活動的なタイプです。フットワークが軽く、行動力があり、興味をひかれるものに熱中します。フレンドリーで、自分が楽しむことも、人を楽しませることも好きです。


タイプ7のおもな特徴

タイプ7は快活で、刺激的な体験を求めます。明るい雰囲気をもっており、楽しさや喜びを周りの人と分かち合います。

タイプ7の求める「体験」とは、「おいしいものを食べる」「面白そうなイベントに参加する」「新しい仕事にチャレンジする」など、さまざまです。また、長い間ひとつのことに取り組むよりも、いろいろなことを経験したいと考えます。「熱しやすく冷めやすい」性質があり、興味が移り変わりやすい傾向があります。

多くの場合、生産的で、前向きです。ものごとの良い側面に光を当てることによって人生が前に進むと信じています。深刻になったり、愚痴を言ったりすることがあまりありません。嫌なことがあっても、立ち直りが早い傾向があります。

通常、やりたいことや欲しいものを我慢するという考えがありません。そのため、気づけばスケジュールがいっぱいになっていたり、お金を使いすぎていたりすることがあります。また、やらなければいけないタスクが後回しになることもあります。

タイプ7の深層心理

タイプ7の根底にあるのは、「幸せで、満たされていたい」という思い(根元的欲求)です。この背景には、「自分は痛みや苦しみから逃れられないのではないか」という恐れがあります。

そのため、自分を満たしてくれるような、わくわくする体験を追い求めます。しかし、一つのことを十分に消化する前に、次の体験のことで頭がいっぱいになる傾向があります。たくさんのプランを計画しても、最後までやり遂げたり、十分に味わうことができなければ、欲求不満な感覚が残ります。

実際、タイプ7の内面には不安や恐れがありますが、せわしなく活動したり、頭の中を計画やアイデアで満たすことで、不安に長い間とらわれることがないようにします。

タイプ7の人間関係

往々にして人当たりが良く、さっぱりした性格で、周りの人たちと楽しい時間を過ごします。中には比較的おとなしいタイプ7もいますが、気難しくなったり、打ち解けにくいことはほとんどありません。たいていいつも機嫌がよく、自分も周りも楽しませたいと考えています。

自立していて、自分のことは何でも自分で行う傾向があります。友好的ですが、基本的に個人主義者であり、困ったことがあっても人に頼らずに済ませてしまうことがほとんどです。

やりたいことをいつでも実行に移せるよう、「自由」であることを重視します。組織の中やパートナーとの関係においては、ルールで縛られたり、保守的で変化のない環境に置かれたりすることがストレスとなります。タイプ7は柔軟に考え、新しい発想をすることで生き生きとします。

タイプ7自身は積極的でパワフルですが、他の人が臆病だったり落ち込んだりしている状況に対して、気が短くなることがあります(「なんで彼はあんなにいつまでも悩んでいるのか?早く行動に移せばいいのに!」)。また、思いついたことを衝動的に口にし、他の人の気分を害してしまうことがあります。

タイプ7にとっての成長

物事を肯定的に捉える前向きさや切り替えの早さは、タイプ7の貴重な資質です。だからこそ、その力をもっとパワフルに影響させるには、元気さと同時に落ち着きをもつことが役に立ちます。

タイプ7の成長にとって大切なことは、未来のプランではなく「今ここ」で起きていることに意識を向け、一つひとつの体験をしっかりと味わうことです。何かに取り組んでいるとき、他のことに意識が逸れそうになったら、穏やかに注意を元に戻すことが大切です。一つひとつの活動を最後までやり抜くことが増えるにつれ、心からの達成感や充足感に満たされていきます。

健全な状態になるにつれ、タイプ7は、一つひとつの活動に腰を落ち着けて取り組むことができます。「あれもこれも」と中途半端に手を出すのではなく、本当に価値ある活動にエネルギーと能力を集中させます。「刺激的な体験」が必ずしも満足をもたらすわけではないことを知り、日常のささいなことからも深い喜びと充足感を得ることができます。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。

▼他のタイプについては、こちらのマガジンにまとめています。ぜひ読んでみてください。

https://note.com/ennea/m/m25bf50cb04fc

▼今回の記事を書くにあたり、下記の書籍を参考にしました。

『エニアグラム【実践編】 人生を変える9つのタイプ活用法』
(ドン・リチャード・リソ&ラス・ハドソン著、高岡よし子&ティム・マクリーン訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/4041073189/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_xv7LFb022HV1Z?_encoding=UTF8&psc=1

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?