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代表インタビュー「支援者次第で、対象となる人の人生は変わる」

若い頃は自分の弱さを認められず、自分のことが嫌いという時代もあった弊社の代表 金納。そんな状況を変えたのは何だったのか、過去のインタビューを再掲載させていただきます。

起業までの道のり

沖縄の精神科病院で就労支援の仕事をしていた時、すごい先輩方(私にとっての師匠)との出会いが大きかったと思います。

その頃の沖縄県には、障害福祉の就労分野において先駆的に取り組まれていた方や、全国団体の会長さんなど、就労分野のレジェンド的な存在感のある方々が数名いらっしゃいました。

人前で話すことが苦手だった私にとって、その方々が研修会で熱く語りかける姿がものすごく輝いて見えて、私もあんな風に人前で話せるようになりたい!って強く思ったことを覚えています。

師匠達からの頼まれごとに対して私は「YES」か「はい」しか返事しないって決めてたので、研修を企画したり講師をしたり、師匠が行くところにはすべて同伴させて頂いて、ときに師匠から無茶振りな要望を受けることも多かったのですが、全てを全力で応え続けていくうちに身も心も鍛えられました。

人前で話すことを繰り返して行くうちに、恥ずかしいという気持ちや、緊張する自分自身を否定したり、マイナスなことにこだわっていたりするのがどうでもよくなっていました。

気づいたらいつの間にか自分から「一つでもメッセージを届けよう」「いろんな地域に届けていこう」「みんなで一緒にいいもの作りたい」という考え方の方にシフトしていったと思います。

IDEA(理念)

起業自体は、昔からずっとそのうち自分で何かを始めてみたいとは考えていたんですよね。

ただその一歩を踏み出す勇気をなかなか持てず、目の前にあることに追われ続けた沖縄時代と前職時代でしたが、今思えば本気になれてなかっただけだと思います。

いよいよ言い訳している自分が嫌だったので、38歳頃になって「40歳までに起業する!」って自分でゴールを決めて自分を追い込んだんです。

起業する上では、自分自身を振り返り、これからどこに辿り着きたいのか、何を生み出したいのか、そもそも何で自分がしなければならないのかなど、自問自答をしながら言語化していく作業を繰り返し、そこで生まれた言葉が、

「誰もが自信を持てる社会を作る」

でした。

この言葉を企業理念として掲げ、追求し続ける会社を作りたい、そしてその仲間を探しにいこうって心に決めました。

あとは『何が何でもやってやる!』という気持ちで突き進めてきて今に至っています。

エンラボ 第1事業所
エンラボ カレッジ 宮崎の写真


支援する人に最も大切にしてほしい視点「エンパワメント」

まず前提として、障害は個人の側にあるのではなく、社会の側が作り出していると言えます。

社会=環境との視点で考えると、

①やりたいことができない、情報をもらえない、適切なサポートが受けられていないなどのマイナスな要素や環境

②できることを積み重ねる、支えてくれる人が増える、ニーズに合った支援を受けるなどプラスな要素や環境

上記の①を減らし、②を如何に増やしていくかを継続して取り組むことで、障害となり得ることが減らせたり生きづらさが変わったりする可能性は広がります。

そのマイナスにもプラスにもなり得る環境が私たち支援者です
支援者次第で、対象となる人の人生は変わると私は考えています。

障害のある方々に対して、「できない」「無理」と決めつけるばかりの支援者が身近にいる環境より、「できる」方法を提案してくれたり、一緒に考えて動いてくれたりする支援者が関わる方が、障害のある方の未来が開ける可能性は広がります。

誰もが、昨日までできていなかったことが、急にできるようになったりする経験を味わったことがあると思います。

それはちょっとしたきっかけだったり、練習の積み重ねだったり、人に教えてもらったり、手伝ってくれる人がいたり。

私たち支援者こそが、本人の希望や思いに繋げていけるよう、きっかけや機会、情報などをしっかり届けることと、プラスな要素や環境を構築しながら、本人と共に伴走する姿勢で関わる支援を担って欲しいと願っています。

【障害のある方の未来の可能性を広げる大きな要素】

  • 「できない」「無理」と決めつけない

  • 「できる」方法を考える、提案する

  • できるよう、きっかけや機会、情報を伝えていく

エンパワメントとは、「力を引き出して開花する」という意味合いの言葉です。

エンパワメントにおける支援は、「あくまでも本人自身が知識や技術をもち、自分自身で問題解決する能力を持つこと」とされています。

  • 障害のある方々をエンパワメントするため、まずは支援者が自らをエンパワメントすること。

  • 支援する私たちこそが、知識や技術を磨き、支援する方法を日々模索しながら提供し続け、問題解決する能力を持つこと。

支援する力や関わる人をエンパワメントできれば、多様な困りごとを抱える人を支えられ、地域を構築し続けることに繋がり、さらに多様な生きづらさを抱える方々の自立や、支えられる社会の構築へと繋がる可能性が広がると考えています。

その「エンパワメント」を、
実践・追求・研究し続ける場所「ラボラトリー」とするために、
社名も「エンラボ」と名付けました。

エンラボスタッフ◎

目指したいのは、理念を追求し続ける組織作り

社会を変えるためには、私たちが常に「進化し続ける」必要があると考えています。
進化し続けるためには、時代の流れをつかみながら、変わり続ける必要があります。
大事にしたいことにはとことんこだわり続け、今ある環境で満足しないこと、変わり続けること、進化し続けること、その流れを生み出し続ける組織でありたいと考えています。

未来に向かって

今現在、日本の福祉制度である障害者総合支援法や児童福祉法、介護保険法などは、年齢や診断などで利用できる制度が分かりやすく縦割りで作られています。
縦割りの制度は、分かりやすさのメリットはある反面、狭間にいる人が使い難いというデメリットもあります。
地域で暮らすこと、働くこと、自立することなどに困ってる人って、
一般の方にもいくらでもいるわけで、
障害があってもなくても、困りごとは人それぞれ抱えているものなので、
結局、人の困りごとに対して支援する制度、
「人を支える福祉制度」を一つ作ってしまったほうが早いって思います。

多様な人の困りごとが増えつつある世の中であり、これからもっと多様な人の生きづらさが浮き彫りになってくると考えると、
今ある縦割りの制度でカバーできない人が多数増える可能性も出てきます。

私たちエンラボとしては、
障害福祉サービスのみならず、狭間で困りごとを抱える方々に対しても新たなサービスを生み出して、届けられるように努めていきたいと考えています。

昔、厚生労働省の方がこんなことを仰っていました。
「制度は現場が作るもの」
私たちは、幅広く多様な生きづらさを抱える方の支援を行い、
効果や成果におけるエビデンスをしっかり形に残し、
国と議論する機会を創出していくことで、
より良い福祉の未来構築に繋がる取り組みを行っていきたいと考えています。

2025年に向けて

まずは、理念に向け中間目標としている「人を育てる仕組みを届ける」
そして、エンラボの仕組みでもある「利用する人も支援する人も成長を促す仕組み」を発展させていく。
これからもエンラボの仕組みを多様な人が使える「新たな仕組み」に進化させながら、いろんな地域に届けていきたいと考えています。


株式会社エンラボでは一緒に働く仲間を募集しています◎


コメントからでもお気軽にご連絡ください。

ホームページにも詳しく掲載しておりますので、
ご覧いただけますと幸いです。

月に何度か、会社説明会も開催しておりますので、
ぜひお気軽にご参加ください◎

7月の開催日は、
28日(金) 19:00〜20:00
31日(月) 14:00〜15:00
8月の開催日は、
4日(金)19:00〜
18日(金)19:00〜
19日(土)11:00〜 / 16:30〜
25日(金)19:00〜
26日(土)11:00〜 / 15:00〜

となります。
(各回、参加人数5名までとさせていただいております)

又、管理本部では現在経理担当を担ってくれるスタッフを募集しております。

会社説明会、管理本部スタッフ募集について、
気になる方はコメントからご連絡ください◎

それではまた。

エンラボ カレッジ 藤沢の写真


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