見出し画像

#048 | 認定こども園神楽こども園(社会福祉法人神戸保育会)| 保育教諭 K.Kさん

こんにちは。えんみっけ!事務局です。
保育士インタビュー第48回は、兵庫県神戸市 認定こども園神楽こども園(社会福祉法人神戸保育会)入職18年目 保育教諭 K.Kさんにお話を伺いました。



―経歴、担当業務を教えてください。

短大卒業後神戸市内の保育園で1年間勤務し、翌年から現在勤めている『認定こども園神楽こども園』に転職しました。
保育士歴は18年となりますが産休・育休を4回取得しておりますので、保育現場での勤続年数は14年目となります。
 
今年度は年長クラス20名の園児を2名の正規職員で担任しています。
クラス担任と、幼児リーダーも務めており幼児会議の企画・参加などもしています。
『認定こども園神楽こども園』では、子どもが小学校に入学するまで時短勤務を活用できますので、平日は9時から16時半までの固定の時短勤務の制度を活用しています。
土曜日はお預かりする園児が少ないため、職員は3チームの交代での出勤体制です。土曜出勤の際は定時での勤務ですが、先生方とお互いに状況を理解し協力しあえる環境なので、子どもの学校行事と重なるときは交代していただいたり、とてもありがたいと思っています。

―転職のきっかけと転職先を『認定こども園神楽こども園』に決めた理由を教えてください。

短大在学中の就活では、新しく作り上げていく新規開設園でのスタート職員を希望しておりましたが叶わず、就活期間が決まっている中で早く決めないとという気持ちから大学に来ていた求人の中から自宅から通える範囲の保育園に入職しました。
入職してみると、子どもに対して「これしなさい」「あれしなさい」と押さえつけることが多く「何か違う」とモヤモヤし、園長先生や先輩の先生方に相談しましたが聞き入れてくれることはなく、私のやりたい保育とはちょっと違うのかなと思い1年間勤めて退職しました。
 
当時は園見学の大切さを痛感しました。
その反省を踏まえ、転職活動ではハローワークで『認定こども園神楽こども園』を紹介いただき、雰囲気をしっかり見させていただきました。
雰囲気がとても良く、面接してくださった園長先生もとても柔らかくて優しく理解がある方で「この先生ならついていきたい」と思ったのが決め手となりました。
 
(面接・見学時は特にどこに注目していましたか?)
現場で働いている先生方や子どもたちの表情です。
先生も子どもたちも、とても生き生きとしていました。子どもたちがのびのびとしていてすごくいいなと感じたのを覚えています。

認定こども園神楽こども園

―『認定こども園神楽こども園』の自慢を教えてください。

子どもたちが主体となってのびのびと過ごしながら、自分たちでやりたいことを見つけ、そこからいろいろ学んでいける環境がいいなと思っています。
 
また、乳児クラスは子どもたちが心身ともに安定した関係、信頼関係をしっかりと築くために決まった子どもを決まった保育教諭が育児する「担当制保育」を行っており家庭的な雰囲気で安心感のあるゆったりとした環境を作っています。
(1人の保育教諭で何人の園児さんを担当するのですか?)
担当児の決め方は、月齢、生活リズム、成長・発達段階、家庭環境やクラスの状況などいろいろなバランスを見ながらですが、1人の保育教諭で0歳児は2~3名、1歳児は4~6名と、国基準または以下の園児を担当しています。
 
幼児クラスは「毎日体操」や「課業」に取り組んでいます。
「課業」は子どもたちの興味関心があることを月ごとにテーマを決めて遊びの中から視野を広げ学ぶ取り組みです。
 
幼児クラスになると英語教室、絵画教室、体操教室や、年長クラスではボルダリングやアイススケートに出かけたりと戸外に出ることも増え、いろんな経験ができるように計画して過ごしております。
先日の夏のオリンピックでボルダリングやってたよとお話ししてくれたり、ボルダリングの掛け声が「ガンバ!」と言うのですが、「ガンバ!」「ガンバ!」とごっご遊びに展開したりしています。

―園での仕事で気を付けていることがあれば教えてください。

子どもたちの気持ちを決めつけない、子ども一人一人の思いを大事にするようにしています。
表面の行動だけ見てしまうと、その子の深層心理というか思いが隠れてしまいかねないので、その背景に何があるのかをしっかり捉えた上で、関わってくように気を付けています。

(後輩の先生方へは、子どもの思いや行動の背景に気づくために、どうアドバイスされていますか?)
「ここはこうしなくちゃだめだよ」ではなく、「こうしたかったんだよね」と、まずは共感した上で「ここがこうだからこうだったのかもしれないね。どう思う?」と【共感】と【問いかけ】を心掛けています。

(まだ言葉の理解の難しい乳児さんなどには、どう対応されていますか?)
 子どもたちはまだ思いを言語化すること自体が難しいと思いますし、乳児だと長い言葉で喋ってもわからないので「いやだったね」「いたい いたいね」「○○だったね」など短い言葉で代弁しながらより良い関わりを一緒に見つけていけるようにしています。
気持ちがなかなか切り替えられなかったりするときには、先の楽しみを伝えて期待が持てるようにしたり、違う話題に変えて気分転換ができるようにしています。

―今後のキャリアについて考えていることを教えてください。

「地域に密着し、子どもたちが卒園してもいろいろな形で子どもたちと繋がりを持ち、巣立った子どもたちの心の基地となるように」という園の思いがあります。
長く同じ園で働かせていただいて、一緒に成長を見届けていくことを目標にしています。
 
「せんせい~!」と卒園児が中学生や高校生になっても遊びに来てくれたり、成人した子、社会人として働いている子たちも遊びに来てくれるのが、もうとても嬉しくて🥰
同園会という卒園児が集まる行事のお知らせを卒園児全員へ向けて毎年しており、たくさんのお友だちが毎年遊びに来てくれています。
思春期などでいろいろ悩みが出てきたときに、心の拠り所として居場所が一つでも多くあったらと思っていますし、園がその存在になれたら嬉しいです。
赤ちゃんだった子が高校生になって上手にお化粧して訪ねてくれますが、面影、笑顔はみんな変わらずとっても可愛いですね。
 
(卒園児が「私も保育の学校行こうと思っています」とか将来の夢をお聞きすることも?)
はい。あります!もう感激です。
保育実習や「トライやる・ウィーク」に来てくれています。
 
※「トライやる・ウィーク」とは兵庫県教育委員会の中学生が職場体験、福祉体験、勤労生産活動など、地域での様々な体験活動を通じて、働くことの意義、楽しさを実感したり、社会の一員としての自覚を高めるなど、生徒一人一人が自分の生き方を見つけられるよう支援する取り組み

―お休みの日はどのように過ごしますか?

子どもが 4 人いますので家族との時間に徹する感じです。
週休2日でしっかり休めるので、日曜日は家族で出かけたり家でゆっくり過ごしたり、公休には自分の時間も持てています。
 
(夏季休暇や冬季休暇など長期休暇はとれますか?)
お盆期間や年末年始は登園する園児が少なくなるので、登園予定人数に合わせて出勤する職員数を調整して職員みんなが公平に休暇を取得できるようにしてくださります。

―最後にこれから保育士を目指す学生さん・求職者に向けて一言!

かけがえのない幼少期の成長を見届けていける素晴らしい仕事なので、ぜひ保育士を目指して頑張っていただきたいと思います。
園見学をしっかりしていただいて、自分のやりたい保育、園の保育方針を見て、園の雰囲気、働いている職員の雰囲気をしっかり感じたうえで就職先を決めていただくのが一番いいかなと思います。


4人のお子さまを子育てしながら保育士として頑張っておられるK.Kさん。
日々とてもお忙しいと思いますが、産休育休制度や時短勤務を利用して働き続け、目標に向かっている姿がとても魅力的でした!
園見学の大切さはえんみっけ!でも常々お伝えしていますが、K.Kさんのご経験からも改めて大切なのだと感じました。
K.Kさんありがとうございました!
 
ーーーーーーーーーーー
取材日:2024年8月21日
ーーーーーーーーーーー

今回お話をお伺いした認定こども園神楽こども園の情報はえんみっけ!サイトにてご確認いただけます。


インタビュー掲載期間:2026年3月31日迄


幼保学生・求職者のみなさまへ 

現役保育士さん、採用担当者さんなどに聞きたいことリクエストを受け付けております。
*直接聞きにくい事もえんみっけ!が間に入ってお聞きします。
インタビューリクエストはこちら:https://forms.gle/7r7wV359JPJhakik9