見出し画像

木質社会、あるべき姿への回帰。日本社会を救うための導線を作ることが本事業の使命


・60年にわたり住まい作りに携わってきた者として、当社を創業した佐野は根源的な課題認識を持っています。それは、今もなお、地球環境を保つという観点からほど遠い住まい作りであるということです。住宅でも環境性能が謳われることが多くなりました。しかし、本質的には大きな課題を抱えています。鉄やアルミ、ガラス、プラスチックといった再生産が難しく、製造過程で大量のエネルギー消費を必要とする資源に依存しています。こういう住まい作りは常に輸入に依存し、輸送エネルギーを消費しないと成立しません。


・この課題を根本的に解決するためには、「日本の住まいは木だけで造る」ことが必要だと考えるようになりました。躯体だけの話ではありません。風呂、洗面所、台所、トイレなどありとあらゆる場所の建材や器具を全て木製化していくことを事業として目指し、ゆくゆくは国内の森林保全と木材供給とバランスさせることで、「国産木材だけで日本の住まいを全てまかなう」というビジョンを描くに至りました。


・このビジョンに向けた第一歩として、そして、積年の住宅建設と住宅設計に携わる者として見出していた階段にまつわる課題の解決策として、新商品アースステップを開発し、社会に送り出す準備を整えるに至ったのです。


・今、コロナの影響により人々の生活は大きく変化しました。家族との時間、仕事の時間、自分を見つめる時間を過ごす場として、住まいの在り方に対する考え方が深まってきていると感じています。これまで以上に上質な暮らしを求める流れは強くなるでしょう。更に言えば、上質な暮らしという意味合いがもはや物質的な満足では得られないことも意識の底流として浸透しつつあり、知性や理性、感性により「選ばれた上質さ」を求める世の中になってきていると思われます。アースステップの普及を通じて、こういった機運や流れを自社がリードし、社会の流れを地球環境保全とより人間らしい暮らしを両立させる方向に仕向けて参りたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?