Ensemble Komaedo

毎回心を込めて、さらに前回より良い演奏を心がけている演奏家集団のまとめ役個人のサイトで…

Ensemble Komaedo

毎回心を込めて、さらに前回より良い演奏を心がけている演奏家集団のまとめ役個人のサイトです。ここでは、まとめ役がバイオリンについての具体的な話を載せています。また、演奏家集団ではお仕事も引き受けているのですが、(一番下手な)まとめ役の演奏をほんの一部ご紹介しています。

マガジン

  • バイオリン演奏のヒント

    自分の経験から、いろいろな演奏向上に役立つヒントをご紹介します。

  • 活動

    Ensemble Komaedoの活動を紹介します。

最近の記事

Mozart Violin Sonata KV302 mov1

私の大好きな曲です。古い録音で失礼します。

    • 合奏で合わない時の勘違い

      合奏では、肺による呼吸を合わせると音の出だしが合わせられる、という話があります。しかし、これは一時的対策としては、良い方法ですが、ずっと使う方法ではありません。実は、肺呼吸を合わせても音はそれほど合いません。大体は合いますが、注意が肺呼吸に向かっているので、音の出が合っているかどうかには注意が向けられていません。そのために、微妙にずれてしまうのです。そして、たとえば、チェロとバイオリンでは音の立ち上がり方は異なり、底弦の方が立ち上がりには時間がかかります。音を合わせるには音の

      • バイオリン演奏の基本中の基本のポイント

        大人になってから、あるいは学校のクラブ活動で、バイオリンを始める方も増えていて、喜ばしい限りですが、多くの場合、基本となることがあまりきちんとできていないことが多いです。それは弾くときの具体的な運動を教えられるだけで、いわゆる基本中の基本としての考え方が教わっていないからだと思います。これは教えられないと気がつかず、そのまま色々な曲を練習していっても少しずつ弾けるようになり、弾けないという問題が常にあるだけで、特に問題に気がつかないからです。効率よく上達するなら、この基本中の

        • 440+528の差音

          差音を聞きたい方に、わかりやすい例を作りました。440HzのAと528HzのCの音です。差音はそこから2オクターブほど低いFになりますが、きこえますでしょうか。

        Mozart Violin Sonata KV302 mov1

        Mozart Violin Sonata KV302 mov1

        マガジン

        • バイオリン演奏のヒント
          16本
        • 活動
          9本

        記事

          ポジションで迷うとき

          小指を伸ばして半音上の音を取ることは普通ですが、私のように逆に人差し指を伸ばして半音低い音を取ることをしている人もいるのではないかと思います。こうすると、3rdポジションで2ndや4thポジションの指を使うということになります。さて、楽譜に書いてある指番号を見ると、例えば、3rdポジションから2ndに下りて、また3rdに上がる、ように指番号が書いてあって、その通りポジション移動している人はいると思います。しかし、2ndに降りてからすぐに3rdに上がるような時はポジションを移動

          ポジションで迷うとき

          タクトの練習

          音楽の流れ、音の運動という言葉がありますが、水の流れが重力によって起こされるように、音楽の流れに関係するのがタクト、拍子です。リズム、メロディとともに重要な音楽要素で、タクトがきちんと感じられる演奏はルバートしたり、テンポが変化しても自然に流れたものになります。逆にタクトが薄い音楽はいつ止まるかのようで流れず、また酔っ払いのようにふらふらつまづきそうな感じになったりします。 ずっとタクトの重要性をあちこちで訴えている私が、実際に普段やっているステップを使ったタクトの練習です。

          タクトの練習

          ゴセックのガヴォットの疑問

          昔、見たことがありますが、何十年も見ていないゴセックのガヴォットの楽譜。改めて楽譜を見て、完全に勘違いをしていたことに気がつきました。自分の記憶が事実と異なることは、誰にでもあることですが、このガヴォット(って書くのは文科省の指導にない文字があるので抵抗ありますが)は、実はガヴォットではないのです。というのは、てっきり3拍目から始まっているものと思っていたのに、ちょっと調べたら、見つかる楽譜全てが1拍目から始まっているのです。ガヴォットなら3拍目から始めなければなりません。し

          ゴセックのガヴォットの疑問

          Telemann_Gulliver_Suite_trimmed

          バイオリン二重奏、テレマンのガリバー組曲からの一部。最後の楽章は、二人が合っていませんが、意図的にそうしています。気持ち良さそうに弾く1stに、無関係にしていた2ndがちょっかいを出してきますが、途中から1stはややイライラして、向こうへ行け!という感じです。

          Telemann_Gulliver_Suite_trimmed

          Telemann_Gulliver_Suite_trimmed

          Encore_Pf_Trio_No1_mov2

          ボランティア演奏では色々なピアノがありますが、ここのピアノは年季物で、きちんと定期的に調律とメンテは行われているものの、キーの戻りが遅く、同じ音が続くと二個目が欠けるというもので、かなり弾きにくいものでした。それでもこの時の演奏会はオープンスペースで予想外の多くの人が聞いてくれました。その時のアンコールの1曲目。ちなみに2曲目はピアノトリオによるブラームスのハンガリー舞曲第一番で派手に乗りまくっての終了でした。

          Encore_Pf_Trio_No1_mov2

          Encore_Pf_Trio_No1_mov2

          Mozart_Alleluja

          ボランティア演奏では、ソプラノ、バイオリン、ピアノの3人編成でもよくやっています。演奏者人口の多い3人が集まるわけです。曲もいろいろあり、またアリアなどではピアノを補助する形でバイオリンを入れたりします。そのときはスコアからバイオリンパートを作ったり、ピアノ譜から弾いたりします。この演奏は一番長くやっていたメンバーです。やっつけ仕事に見えるかもしれませんが、全員、忙しい中、真剣に取り組んでいます。

          David_Bunte_Reihe_11_Barcarolle

          リストには24の調による曲集はない、と思われているかもしれませんが、それはオリジナルのことです。編曲版はあります。それが、Bunte Reiheです。オリジナルはFerdinand DavidのOp.30で、彼はメンデルスゾーンがバイオリン協奏曲の作曲の時に相談した人で、それを献呈されています。24の調によるバイオリン小品集です。どの曲も素晴らしいので、おそらくリストはこの曲集がかなり気に入っていたのでしょう。バイオリンもピアノも音の数はそれほど多くないので、発表会なども含め、もっと多く演奏されていい曲集だと思います。 内輪の演奏会で、初演ということはないと思いますが、スタインウェイのフルコンがある、それほど広くない部屋で、かなりデッドな空間での録音です。 ABAの三部形式ですが、Aに戻ってきた時が最初のAと異なって聞こえたなら、うまくいった、と思います。

          David_Bunte_Reihe_11_Barcarolle

          David_Bunte_Reihe_11_Barcarolle

          05_RH_HWV394_1mov_03+12dB

          リハです。

          05_RH_HWV394_1mov_03+12dB

          05_RH_HWV394_1mov_03+12dB

          Encore : Por Una Cabeza

          よかったらお楽しみください。1st Vnは山中さんです。私は2nd Vn。

          Encore : Por Una Cabeza

          Encore : Por Una Cabeza

          Tsubame_ni_naritai

          楽器の調子を崩してからずっと迷走が続いていましたが、少しだけ安定した時期のもの。ある施設でも演奏です。この後に楽器は再調整でもっとよくなりましたが、コロナパンデミックで活動は休止です。

          Tsubame_ni_naritai

          Tsubame_ni_naritai

          楽器の鳴らし方

          鳴りが悪くなった楽器の直し方楽器は、鳴るようにある程度は自分で調整する必要があります。楽器を修理するところで見てもらったら、少し駒をいじっただけなのに見違えて鳴るようになったという経験を持つアマチュアの方がいると思いますが、普段弾いている状態は、実はベストどころかベターでもないという場合なのです。また、弦を一本でも変えると音色は良くなりますが、楽器全体の鳴りが良くなるようなら、やはり状態が良くなかったと言えます。普段使っているだけで鳴りが悪くなる、その原因と、私のやっている対

          楽器の鳴らし方

          市民オケのアマチュアへの提案

          市民オーケストラなどのお手伝いもするので、演奏のヒントになることをその都度、書いています。更新するときは一番下に追加します。 長い期間続けていてもたいして上手にはならない 10年以上続けていても、なかなか上手なっていない場合は案外多いです。練習にもきちんと出て、家でも練習をきちんとやっているのですが、その割にたいして進歩したと言えないのです。自覚があっても、自分の才能はこんなものと思って、それでも十分楽しんでいると満足したりしています。 上手になるということ、つまり、演奏

          市民オケのアマチュアへの提案