ポジションで迷うとき

小指を伸ばして半音上の音を取ることは普通ですが、私のように逆に人差し指を伸ばして半音低い音を取ることをしている人もいるのではないかと思います。こうすると、3rdポジションで2ndや4thポジションの指を使うということになります。さて、楽譜に書いてある指番号を見ると、例えば、3rdポジションから2ndに下りて、また3rdに上がる、ように指番号が書いてあって、その通りポジション移動している人はいると思います。しかし、2ndに降りてからすぐに3rdに上がるような時はポジションを移動せずに指だけを伸ばして2ndポジションの指で弾くということの方が便利だったりします。もちろん、これはそれなりに練習が必要で、フィンガードオクターブや10度の重音を使えるようになる段階からだと思いますが、案外、こういう弾き方は間違っていてよくないと考える人もいるのではないかと思います。しかし、そんなことはありません。

下段に置いたリンクのブログにpivotingという技術について説明があります。前述のようにポジションをかなり自由に考えれば、必要に応じ使うことは一つのコツと言えます。個人的には、ワンポイント的に、例えばベートーベンのソナタ7番の第1楽章の103小節目、バッハシャコンヌの85小節目、メンデルスゾーンの協奏曲の第3楽章あたりで使っています。

https://www.dearviolinstudents.com/ja/2020-01-28-164955/615/?unapproved=453&moderation-hash=4393c43f00949381fae2d084572ea81f#comment-453s

ポジションでは別の問題もあります。たとえば2ndポジションですが、シャープ系とフラット系の調で2ndポジションの位置を微妙に変えている人はいませんか。スケール練習で確認できます。シャープ系では少し上げているのです。こうすると2ndから4thへのポジション移動などはかなり楽になります。これもこの事実踏まえて使うのはとても便利です。私は意外と2ndポジションは一つで済ませたく、低い位置を優先しています。


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