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入社して1ヶ月経ったので、ただの偏愛記事を書いてみる。

2020年8月1日、広告分析のSaaSツールを提供する会社に入社しました。
あっという間に1ヶ月経ったので、この1ヶ月でやったことや今の気持ちなど書いてみようと思います。

まだ入社して日が浅いですが、会社と、一緒にはたらく人たちが好きすぎて偏愛記事っぽくなりました。常々人を好きになりたくても距離感をおいてしまう苦悩を抱えてきたので、自分がこんな記事を書けることが奇跡だなあとい思っています。

いままでの経歴と自己紹介

どこかに所属する人間としてnoteを書いてこなかったので、初めてキャリアに寄せた自己紹介をします。

以下、簡単な経歴です。

大学卒業
>結婚・1人目出産
>半導体を扱う商社で経理パート
>2人目出産
>服の販売パート
>パーソルグループのシンクタンクで副社長・研究員のアシスタント
>同社で紙・Webの編集
>ITスタートアップ企業でメディア運営・採用マーケ
>現職で広報(採用ブランディング担当)

一言でいうと、運と周りの人の優しさでつくられたキャリアです。

私は新卒で就活をしておらず、初めて正社員になったのは27歳。
パーソル時代の2人の上司、編集の先輩にずっと手を引いてもらっていました。契約社員で入社して約1年後に正社員登用された時、高島屋でいただいたうなぎは一生忘れません。

「編集ってなんですか?」状態の私に、編集、取材、ライティングの基礎を叩き込んでいただき、どう伸びるかもわからない私を7万円するデザインの講座に通わせてくれました。おかげでいま、編集やクリエイティブに関わる仕事ができています。とても楽しいです。

前職では会社に貢献できず申し訳なさが残っているけど、世の中にはこんなにも頭の良い人がいるんだ、と未知の世界で学ばせてもらった気がします。スタートアップのスピード感は尋常じゃなく、大企業っぽいパーソルでぬくぬく育てられ、地もマイペースな私はだいぶ苦しみましたが、いま「立ち上がりの速さ」を褒めてもらえているのは前職のおかげです。

そんなわけで、奇跡的にいまの仕事に就いている私が、入社して1ヶ月経ったいま思うことを書いていきます。

1ヶ月経って思うこと

私は、社長と創業メンバーである広報の上司と3人のチームで仕事をしています。

社長との最終面接で印象的だった言葉があります。

「成果が出なかったらお金はもらわない。でも成果を出せる自信がある。」

そういう社長に「成果が出せると信じられる理由ってなんですか?」と聞くと、3つの理由を話してくれました。

ひとつは、全員が分析とマーケティングのプロフェッショナルだという意識を持っていること。もうひとつは、再現性のある組織で再現性のある仕事をしていること。最後に、みんないい人だということ。

入社して社長と上司とランチした時、社長が半沢直樹のドラマに触れ「プロフェッショナルな仕事が好きなんですよ。」とニコニコしながら真剣に語っていました。

以下は、大和田常務役の香川照之が土下座するシーンについて主役の堺雅人さんが語ったエピソードです。

「(香川が)なかなか土下座をしないんですよ! この人が土下座すれば早く(撮影が)終わるのに。テイク数重ねるたびに、土下座まで(間が)が長くなって」 
「この人、一生土下座しないんじゃないかと思いましたよ」
堺雅人、『半沢』撮影秘話明かす「あれは狂気の沙汰」|ORICON NEWS

香川さんは役に没入しているから悔しくて土下座ができない。自分の感情を役に注ぐからこういうエピソードが生まれる。俳優陣が役にのめり込み、台本とリアルの感情を交わらせながらドラマを作っているのはまさにプロフェッショナルの仕事だと。

社長は元バンドマンです。
私も長く音楽をやっていたのでちょっとわかるんですが、ライブのヒリヒリした感じが好きなのは、それぞれのプロがその一秒一秒に全身全霊を捧げていてその熱量を感じられるからなんだと思います。

BLANKEY JET CITYのライブで、弦が切れてもギターを弾き続ける浅井健一を見た時は文字通り陶酔したし、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのライブでいまは亡きアベフトシが淡々とギターを弾き続ける姿には自然と涙が出ました。

たまに中学生なのかな? と思うこともある無邪気な少年のような社長だけど、純粋な気持ちと信念でその場を踏み締めていくような真剣さは、浅井健一やアベフトシと一緒なのだなあと、音楽・ドラマ・仕事の共通点を見つけてひとりで納得していました。

社長が2つ目の理由に挙げたのは、再現性のある組織で再現性のある仕事をしているからというものでした。

「いま凄い人じゃなく、これから凄くなる人と働きたい。」

私はこの記事を読んでいまの会社の面接を受けることにしました。

すでにプロフェッショナルで自走できる人を集めたら成功する確率は上がる。だけど、会社が大切にしていることは、自分の生き方と向き合って努力を重ねる人の才能を開花させ企業の成果を最大化させること。属人的ではない安定性のある企業の強さを求めること。努力する才能を持つ個人の成長やキャリアに経営陣が本気でコミットすることだといいます。

再現性のある組織をつくる自信はこのような考え方から来ているんだなと知り、目先の利益や企業利益に囚われない視野の広さに惹かれました。

これが3つ目の理由にも繋がるんだと思います。
成果を出せると信じられる理由の3つ目は、社員がみんないい人だから。

そんなのどの会社もそうでしょ、と思うかもしれないけれど、ほんとに驚くほどいい人しかいないから、一度面接で話してみてほしい。

「いい人と働きたいです。そしてそれがいま叶ってます。だから自信があります。」

力強く言った社長のこの言葉も、入社して1ヶ月経ったいま心から納得しています。

私が入社してからやったこと

ここからは、入社してからいままでにやったことを書いていきます。

1.会社紹介資料のリニューアル

いま取り組んでるいちばん大きなものが会社紹介資料のリニューアルです。

プロダクトは強いのに、会社の資料からすごさが伝わってこない。
というか、難しくてよくわからん。
同期入社の、開発部門の採用マネジャーと話した時もその話になり、これを最優先でやろうということになりました。

色々なタイミングを考慮すると外注してる時間がないことに気付き、自分で作ることに。

他社資料を参考に構成の比較表を作りつつ、自社の構成を考え、デザインも同時進行という鬼スケジュールです。でも単純にスライド作りやデザインの勉強が好きなので、デザイナーでもないのにやらせてもらえるこの機会に学びつつ、良いものを作りたいと思っています。

2.クリエイティブの修正

採用の課題が、とにかく認知のフェーズにあると気付いた1ヶ月でした。
会社のやっていることはすごくレベルが高くて、企業利益と社会利益の両方を叶えるものだと思うんだけど、伝わらない。

「なんかレベル低そう。」

認知のフェーズでそう見られてしまうのがもったいないと思いました。
人間も第一印象が大事だし、会社もそう。
第2創業期でブランディングを強化したいいまのフェーズではなおさらだと思います。

そこで、Wantedlyのバナーを変えたり、記事内の写真のレタッチをしたり、いままであまり検討されてこなかったデザインやクリエイティブの部分に注力しています。

私はデザイン畑にいたわけではなく素人なのですが、小学校の時は図画大会で毎年金賞だったし、よく覚えてないけど、粘土やポスターで何かの賞を取って全校集会で表彰されていた記憶があるので、美術系は苦手じゃないんだろうという、そんな小さな自信をかき集めてなんとか取り組んでいます。

3.Slack文化の改善

物理的にすべてをオープンにするというのが本質的だとは思わないけれど、必要な情報にアクセスしづらいのは、会社への不信感や当事者意識の低下に繋がると思います。

SlackでDMでのやりとりが多かったり、ふと思ったことを共有できる場がなかったり、部署ごとにはっきりチャンネルが切り分けられていたりしたので、部署関係なく採用ブランディングに関わるメンバーが入り、他業務の人でも自由に閲覧できるオープンチャンネルを作りました。

採用ブランディングは会社の文化にも繋がるものだと思います。
知らないところで会社の雰囲気が変わってた、みたいなことが起こらないよう、いまいる社員のみなさんにとってもビックリ施策にならないようにしたいな、という意図がありました。

いまは、ブランディングに関する記事で良かったものを共有したり、リライトした記事の原稿をチャンネルに晒したりしています。アクティブさでいうとまだまだだけど、同じような感覚の人が反応してくれたりするので、これからも積極的に私の頭の中や心の中を晒していこうと思っています。

余談ですが、NiziUの推しメンバーが上司と全く一緒だったので、マコ、ミイヒ、リオのスタンプを作りました。使って。

4.zoom背景作成

人事担当者の方と話すなかで、面接での小さな気遣いの有無が候補者にとって意外と重要という話を聞きました。

うちの会社は基本的にすべてzoomでの面談となっていますが、面接官全員がカメラの角度や背景まで気を遣えていないよね、という話です。

でも、うちも子供が2人いるので、在宅勤務のなかで思うように作業環境を確保できないのもよくわかる。

面接官と候補者さん両方のためになる方法ってないかな? と思い、手軽に生活感を隠せてブランドイメージの認知も上がりそうなzoom背景を作ってみました。
今日出社したら共有します。使って。

5.記事のリライト

インタビュー記事は、いまだに難しいなーと思いながらやっていますが、ひとつ確信を持っていることがあります。

記事やメディアの内輪感は、その内側にいない人にとっては疎外感である、ということです。
社員のみなさんがいい人で関係性も良好だからこそ内輪感が出てしまっている記事もあったので、それらの記事をちょっと外向けに整えるなどしています。

6.アンケート調査

会社で、広告に関するアンケート調査を実施しています。広告の知識がないので苦戦していますが、ストーリーを作ってアンケート項目に落とし込む作業、出てきた結果を元にリリースを書く作業はいままでの仕事を活かせるし、グラフの作成は楽しいです。
前回思ったような調査結果が得られずボツになったのが本当に悔しいので次はもっと頑張る。悔しい。

と思ったら初めて書いたリリース(上司にバリバリ添削してもらってます)がITmediaに取り上げてもらったようで月曜から小躍りしています。

1ヶ月経っての所感

楽しいです。

毎日日報を書いてから退勤するのですが、好きな小説の話をしたり、地頭のよさってなんなん? みたいな雑談もできて、緊張と弛緩のバランスがちょうどいいです。

いま同じ部署の仲間の採用活動をしているのですが、ピンポイントで求めているスキルがあるようで、なかなか大変だそう。

社長と上司とそんな話をしていたら、社長がまた少年のように「かわばたさんの採用は奇跡だった」と言って去っていき、私はその言葉をそっと宝箱にしまいました。

いまだに自信がなく、なんで私ここにいるんだろう、みたいな気持ちになります。
でも、自分と比じゃないくらい能力の高い人たちと働ける運の良さは持っている。

2ヶ月目も走り切ります。

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